<東日本大震災10年>消火や救助に備え
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近大 県警と合同訓練
東日本大震災の発生から11日で10年となるのを前に、紀の川市の近畿大生物理工学部は10日、県警と合同で災害対策訓練を行った。県警航空隊のヘリコプターや鑑識課の警察犬も出動し、大学と県警の関係者計約140人が参加した。

訓練は、午前10時に震度6強の地震が発生したという想定で実施。緊急地震速報が構内放送で流れ、職員たちはヘルメットをかぶり、机の下に隠れるなど、安全を確保する「シェークアウト」を行った。
その後、構内の駐車場で、近畿大の学生らでつくる消防団の学生団員が消防ポンプをのばして放水。県警機動隊員や岩出署員、鑑識課の警察犬「ヨハン号」が地震で倒壊した模擬家屋などから要救助者役を助け出したり、県警航空隊のヘリ「きのくに」も要救助者役をつり上げたりした。
近畿大生物理工学部の梶山慎一郎・学部長は「東日本大震災後も各地で災害が頻発している。より多くの学生の防災意識を高められるよう、訓練を続けていきたい」と話した。
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