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学生消防団 活躍を期待

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結成2年近大 放水や救命措置訓練

 紀の川市にキャンパスがある近畿大学生物理工学部で、2年前に同学部の学生らで構成する消防団が誕生した。出動経験はないが、大規模災害に備えて放水や救命措置などの訓練を重ねている。〈学生消防団〉の活躍が地域でも期待されている。(大田魁人)

近畿大の学生消防団員ら(紀の川市で)
近畿大の学生消防団員ら(紀の川市で)

 組織名は「紀の川市消防団学生分団近畿大学部」。市消防団直轄の組織で、2019年度に同大学の防災態勢を強化するため、大学側が主導し、学生と教職員総勢13人で結成された。現在は、15人が活動している。

 月2回の放水訓練のほか、現役消防局員から心肺蘇生法を教わったり、手作りのチラシや紙芝居で、学内外で防火防災の啓発活動を行ったりしてきた。東日本大震災発生から10年を前にした10日には、キャンパス内などで行われた県警と同大学合同の大規模地震訓練にも参加した。

 代表の坂東賢さん(23)は「外出先でも非常出口や消火栓の位置を常に確認するなど、災害への危機感が高まった。実際の災害現場では避難誘導や救助など複合的な活動が求められるため、今後はより高度な技術を体得したい」と意気込む。

          ■

 こうした学生を中心とした消防団組織については、全国的な消防団員の高齢化と団員数の減少傾向を背景に、総務省消防庁が、若者が参加しやすい環境づくりに取り組んできた。その一つが、14年から普及を進めている「学生消防団活動認証制度」で、各市町村が学生の消防団活動の実績を「地域への貢献」として認証。紀の川市も17年度から同制度を導入している。

 学生が1年以上消防団での活動を続けると、市から「認証状」を受けることができ、実績の証明書となる。就職活動時の自己アピールにも使え、企業などでの評判も良いという。実際に同大学の消防団での活動が評価され、今春から東京消防庁で消防士として働く元団員もいる。

 現在就活中の坂東さんも、認証状を提出したり、活動を履歴書に記入したりした企業の面接では、活動内容や加入のいきさつが話題になることが多いという。「活動を通して、『自分や周りの人の命を守る方法』を自ら学ぶ姿勢が身についた」と話す。

 県内ではほかに和歌山市も制度を整備しているが、同市内には学生消防団はない。紀の川市消防団の庄司正幸団長は、「若く、力みなぎる学生が、地域の安全を守ってくれるのはとても助かる。これからもしっかりと訓練に励んでほしい」と期待を込めた。

消防団> 地域住民らで構成する消防機関。消防組織法に基づき、各市町村に設置されている。火災や災害時に消火や救助などの消防活動をサポートするほか、防火防災の啓発活動なども行う。全国の団員数は81万8478人(2020年4月1日現在)。

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1942467 0 ニュース 2021/03/28 05:00:00 2021/03/28 05:00:00 2021/03/28 05:00:00 消防ポンプなどを積んだ消防積載車を囲んで談笑する近畿大の学生消防団員(紀の川市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210327-OYTNI50047-T.jpg?type=thumbnail

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