和歌山城公園 春めく
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桜満開、冬眠からベニー目覚め
和歌山地方気象台は27日、和歌山市でソメイヨシノが満開になったと発表した。例年より8日、昨年よりも4日それぞれ早いという。和歌山市の和歌山城公園でも見頃を迎え、園内が春めいた雰囲気に包まれている。


市和歌山城整備企画課によると、園内で楽しめるのは、ソメイヨシノ約500本、ボタンザクラ約60本、枝垂れ桜が6本。市は園内での宴会を伴う花見の自粛を求めており、多くの人は歩きながら花を見上げたり、写真を撮ったりしていた。
岩出市から家族で訪れた加山智紀さん(27)は「子どもに初めての桜を見せてあげられてよかった。コロナに気をつけながら楽しみたい」と話した。
公園内の動物園では、園長のツキノワグマ「ベニー」(雌、推定28歳)が、約3か月ぶりに冬眠から目覚めた。
ベニーは26日午前9時頃におりの中で目覚め、ゆっくりと屋外の飼育場へ姿を現した。子どもたちが「くまさーん」などと呼びかける中、あくびをしてうずくまり、まだ眠そうな表情を見せていた。
ベニーは昨年12月17日に冬眠。完全に寝て過ごすわけではなく、2日に1回、飼育員から与えられた蒸したニンジンなどを食べていた。飼育員の西出尚輝さんは「毎日健康に過ごしてほしい」と願っていた。