読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

街中の魅力 感動伝える

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

映画監督 木川剛志さん 44

 和歌山を拠点に活動している映画監督の木川剛志さん(44)は港町や商店街などを舞台に、その街の歴史や人々の営みなどをテーマに作品を撮りつづけてきた。これまでに制作したのは8本。仕事や和歌山への思いを聞いた。(聞き手・相間美菜子)

和大で学生指導■県内舞台に4作品

映画への思いを語る木川剛志さん(和歌山市で)
映画への思いを語る木川剛志さん(和歌山市で)

 ――映画「Yokosuka 1953」が話題になった。

 戦後間もない1947年に神奈川県横須賀市で外国人の父と日本人の母の間に生まれ、国際養子縁組で米国に渡った木川洋子さんという女性を追ったドキュメンタリー映画です。きっかけは、2018年にSNSを通じて届いたメッセージでした。「木川洋子を知っていますか」と。

 送り主は洋子さんの娘で、自分のルーツを探すうちに名字が同じ僕にたどり着き、親戚と勘違いしたそうです。米国まで足を運び、洋子さんが実母を捜す姿をカメラで追うことにしました。すでに実母は亡くなっていましたが、写真が見つかり、洋子さんは涙を流して喜んでくれました。

 ――映画監督になった経緯を。

 06年にコンピューターグラフィックスの技術講師として福井の大学で働き始めました。学生たちの成果を披露する場として映像イベントを企画し、昔と今の街並みを比較した15分ほどの短い作品を上映しました。食い入るように見ている観客の姿に、それぞれが自分だけの物語を映像に重ね合わせているように感じ、映像の魅力に気づきました。

 それから、カメラや機材をそろえて本格的に映像を撮るようになりました。脚本を書いて映画を撮り始めたのは、13年からです。だんだん自分の好きな土地で感動したことを伝えたいと思うようになりました。

 ――これからどんな映画を?

 6年前に和歌山大に採用され、観光学部の教授として街中の魅力を発見する「地域プロデュース」を学生たちに教えています。大学の仕事と並行し、和歌山ではこれまでに4作品を撮影しました。

 和歌山が舞台の初作品は、和歌山市中心部のぶらくり丁商店街で撮った短編映画「替わり目」(16年)。実際に市内で活動している落語サークル「わかやま楽落会」に着想を得て、一人の落語家の恋を仲間が応援する友情物語を描きました。ほかにも、戦争や何げない日常などをテーマに創作作品を作りました。

 今後は、和歌山の人々の暮らしを追うドキュメンタリーを撮りたいです。作品を通して人や地域の知られざる魅力を伝えたい。映画監督でもあり、研究者でもある僕ならではの視点で映画を作りたいです。

       ◇

 きがわ・つよし 京都市出身。和歌山大観光学部教授。2019年制作の「Yokosuka 1953」(54分)がイタリア開催の映画祭で「最優秀ドキュメンタリー脚本賞」を受賞した。趣味は一人旅とDJ。

無断転載・複製を禁じます
1959845 0 ニュース 2021/04/04 05:00:00 2021/04/04 05:00:00 2021/04/04 05:00:00 映画への思いを語る木川剛志さん(和歌山市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210404-OYTNI50008-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)