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距離感見つめ直す芸術

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人や空間の関係性を考えさせられる作品が並ぶ会場(和歌山市の県立近代美術館で)
ミシン糸でマスクの形を再現した立体作品(和歌山市の県立近代美術館で)

近代美術館 「疎密考」近現代の84点

 県立近代美術館(和歌山市吹上)で、空間や人との距離感を感じさせる芸術作品を紹介する企画展「疎密考」が開催されている。新型コロナウイルスの感染拡大で「密」を避ける距離や空間が強く意識されるようになったことを受けて企画。5月30日まで開かれている。

 同展は今月24日に開幕。会場には版画や油彩画、写真のほか、四つのメロディーがばらばらに鳴るオルゴールや、ミシン糸でマスクの形を再現した立体作品など、同館の収蔵品の中から選ばれた近現代の作品84点が展示されている。

 都会の町並みと群衆、自然の中にたたずむ人の姿など、人との距離を意識させる版画や油彩画、余白を大胆にとって疎と密のバランスで静けさや緊張感を表した日本画などから、芸術作品にみる作者が試行錯誤した「空間」というテーマを感じることができる。

 同館学芸員の藤本真名美さん(34)は「同じ作品でも、コロナ禍前と後で見方が変わる。心地よい間合いを、美術館という空間を通じて感じ取ってほしい」と話している。

 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)。月曜休館だが、5月3日は開館し、6日は休館。4月29日、5月29日の午後2~3時には、担当学芸員によるフロアレクチャーを予定している。一般520円、大学生300円。高校生以下と65歳以上は無料。問い合わせは同館(073・436・8690)。

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