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<Tokyo2020>希望の炎 子どもにつなぐ

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県立博物館 走者・山本さんのトーチ展示

トーチを持ち走る山本さん(4月10日、岩出市で)
トーチを持ち走る山本さん(4月10日、岩出市で)

 4月に県内で行われた東京五輪の聖火リレーでランナーを務めた児童相談所職員山本哲生さん(64)(和歌山市)のトーチとユニホームの展示が6日、県立博物館で始まった。2年前に歩行が困難になる難病を発症したが、くじけずランナーに応募、大役を果たした。山本さんは11日、博物館でランナーの体験について講演し、子どもたちに「夢と希望を持とう」と呼びかける。(相間美菜子)

難病乗り越え完走

 山本さんは県庁入庁後、40年以上児童相談所や非行少年の更生支援施設などで勤務。現在は、親から虐待を受けるなどした子どもらの一時保護施設で勉強をみたり、基本的な生活のルールを教えたりしている。「子どもたちには『じいじ』と呼ばれています」と笑う。

 病気を発症したのは2019年7月。右脚の付け根に違和感を感じ、受診すると、股関節の骨の一部が 壊死えし する「特発性 大腿だいたい 骨頭壊死」と診断された。

 中には歩けなくなる患者もおり、「自分もそうなるかも」と落ち込んだ。そんな時、聖火ランナーの募集を知った。「走ることで、施設の子どもたちに夢と希望を持つことの大切さを教えたい」。気持ちを奮い立たせ、応募した。

 休職して人工股関節を入れる手術を受けた。直後は全く歩けなかったが、暇さえあれば院内を歩き回り、階段を上り下りしてリハビリに努めた。その 甲斐かい があり、1か月半後に退院する頃には最上階の6階まで一人で止まらずに階段を上れるまでに回復。その後、ランナーに選ばれた。

 五輪は1年延期されたが、「楽しみが延びただけ」とほぼ毎日トレーニングして備えた。4月10日の本番でも岩出市内のコースを無事に走り終えた。

 リレーの2日後、施設の子どもたちにユニホームとトーチを見せ、触らせた。「諦めずに目標を持って突き進めば、夢は かな う」「努力は報われる」と熱っぽく説いた。施設を出る際、「僕も夢を持って頑張る」と山本さんに伝えてきた男児もいたといい、「思いが届いたかな」とほほえむ。

 展示は11日まで、博物館内「マイミュージアムギャラリー」で。このギャラリーの入場料は無料。11日の講演は午後1時半からで、定員は約20人。当日に受け付ける。

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2184841 0 ニュース 2021/07/07 05:00:00 2021/07/06 23:20:32 2021/07/06 23:20:32 0170209 山本哲生0170209 山本哲生 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210706-OYTNI50044-T.jpg?type=thumbnail

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