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地域結ぶ おむすび店

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学生が考案した茅葺き屋根のおむすび店「弥右エ門」の完成イメージ=ゲストハウス志高庵提供
学生が考案した茅葺き屋根のおむすび店「弥右エ門」の完成イメージ=ゲストハウス志高庵提供

和大生ら 来春開業へ

 和歌山大学の学生らが、かつらぎ町志賀地区の古い倉庫を、地域伝統の 茅葺きかやぶ 屋根に改修し、おむすび店を開くプロジェクトを進めている。若者の移住や定住を促す方策を学生が考え、実行する授業の一環で、地元の食材をふんだんに使い、地域の活性化にもつなげる狙いだ。来春の開業を目指しており、学生たちは「地域内外の人々の縁を“結ぶ”店にしたい」と張り切っている。(大田魁人)

かつらぎ 倉庫を茅葺き屋根に

 茅葺き屋根の民家約20棟が立ち並ぶかつらぎ町志賀地区。集落を通る国道480号は、高野山を訪れる観光客らの車が行き交う。その道沿いにある木造平屋の倉庫が来春、おむすび店に生まれ変わる。

 プロジェクトには、観光学部や経済学部の2~4年生18人が参加。店名は、母屋の屋根裏から出てきた文書に記された元家主の名前を借り、「むすび屋  弥右エ門やうもん 」と決めた。地元農家の米、梅やしらすといった県の特産品を使う予定だ。

 経済学部4年の佐藤寛子さん(21)は「観光客に、日本の原風景と言える茅葺きや食文化といった伝統に触れてもらうきっかけを作りたい」と意気込む。

      ◇

 「志賀地区は過疎高齢化が進んでいるが、茅葺き屋根という魅力的な地域資源がある。アイデア次第で多くの人を呼び込める可能性があり、学生の勉強に最適な地域だ」。このプロジェクトの授業を担当する和歌山大の木村亮介講師はそう狙いを語る。

 授業は2016年にスタート。学生らは18年、地区内の茅葺き屋根の古民家を改修してゲストハウス「志高庵」を開業した。予約のやりとりから接客まで学生と卒業生が主体となって運営している。敷地内では、農業用ガレージをリノベーションした地域のコミュニティースペースや、茅葺き屋根の茶室を地域住民らと協力して作った。

 おむすび店となる倉庫も志高庵のすぐ隣にある。7月上旬には、計十数人の学生が3日間にわたって志高庵に泊まり込み、職人から茅葺きの方法を学んだ。店の屋根には、紀美野町の生石高原で見頃を終えたススキを刈って使用する。

 学生たちは、地域の清掃活動などにも参加。住民の舟戸陽さん(73)は「学生が主催するイベントに住民が参加したり、海外から宿泊客が来たり、地域が盛り上がりつつある。とてもありがたい」と話す。

 プロジェクトでは、クラウドファンディング(CF)で開業資金の支援を9月16日まで募っている。目標は300万円。支援額に応じて、おむすび店で使える商品券などの返礼品を贈る。

 経済学部でこの授業を受け、今年3月に卒業した松原主明さん(22)は、志高庵やおむすび店の経営を担うために今秋にも地区内へ移住する予定だ。「人々の温かさが魅力。この地域の伝統文化を多くの人に知ってもらい、明るい未来を創りたいので、支援をお願いします」と呼びかけている。

 支援はCFの専用サイト(https://camp-fire.jp/projects/view/428742)で。

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2188560 0 ニュース 2021/07/08 05:00:00 2021/07/08 05:00:00 2021/07/08 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210708-OYTNI50006-T.jpg?type=thumbnail

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