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<夏の高校野球 和歌山大会>智弁和歌山 投打圧倒

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 第103回全国高校野球選手権和歌山大会は19日、和歌山市の紀三井寺球場で3回戦3試合が行われた。和歌山東は和歌山商を逆転で下し、粉河は和歌山北との激戦を制した。智弁和歌山は星林に5回コールドで快勝。勝利チームはそれぞれベスト8に進んだ。20日は公立高校の終業式のため試合はない。21日に3回戦の残り3試合が予定されており、8強が出そろう。

星林―智弁和歌山 2回智弁和歌山2死2、3塁、高嶋が2打席連続となる適時打を放つ(紀三井寺球場で)
星林―智弁和歌山 2回智弁和歌山2死2、3塁、高嶋が2打席連続となる適時打を放つ(紀三井寺球場で)

智弁和歌山11―0星林

 智弁和歌山は一回一死満塁、岡西の2点適時打で先制し、高嶋の適時打でさらに1点を追加。その後も小刻みに加点した。投手陣は中西、高橋、塩路が無失点に抑えた。星林は四、五回に安打を放ったが、打線がつながらなかった。

和歌山東 逆転勝ち

和歌山東5―3和歌山商

 和歌山東は1点を追う七回、高橋の適時打で同点に追いつき、相手の暴投と失策で2点を加えて勝ち越した。先発の田代は7回3失点と粘りの投球を見せた。和歌山商は八、九回に走者を出したが、得点を奪えなかった。

粉河 反撃をしのぐ

粉河6―5和歌山北

 粉河は一回一死三塁、橋本の犠飛で先制。同点に追いつかれた後の六回は押し出し四球や相手守備の乱れで、3点を勝ち越した。先発の駒吉と継投した木村が相手の反撃をしのいだ。和歌山北は九回に1点差にまで迫ったが、あと1本が出なかった。

仲間の分も 全力プレー

5回に好救援を見せた和歌山商の吉田新選手(紀三井寺球場で)
5回に好救援を見せた和歌山商の吉田新選手(紀三井寺球場で)

和歌山商3年 吉田新選手

 「自分のせいで負けた」。試合終了の瞬間から、涙が止まらなかった。その間、小池陸斗主将がずっと肩を支えてくれ、ようやく前を向いた。

 1点差に迫られた五回のピンチ。それまで守っていた中堅からマウンドに上がり、三振を奪うなどして切り抜けた。だが、七回に3点を失い、逆転された。そのままのスコアで、最後の夏が終わった。

 「お前の分も頑張るから」。そんな思いを胸に秘めて試合に臨んだ。「お前」とは3年の木路颯太選手。中学時代は地元の同じ硬式野球チームに所属。高校入学後は同じ家で下宿し、苦楽を共にしてきた。

 木路選手はベンチ入りしたが、先発メンバーから外れ、出場機会がなかった。それでも腐らず、ベンチから声援を送り続けた。「五回のピンチも、新ならきっと抑えてくれると信じていた」と話す。

 試合には敗れたが、最後まで諦めずにプレーする姿を親友に届けることができた。大学でも野球を続けたいという。「また同じグラウンドで、颯太と野球がしたい。恥ずかしくてまだ言えてないんですけど」。涙の痕が残る目元が、少しだけ緩んだ。

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2219526 0 ニュース 2021/07/20 05:00:00 2021/07/20 05:00:00 2021/07/20 05:00:00 星林―智弁和歌山 2回智弁和歌山2死2、3塁、2打席連続で適時打を放つ高嶋(紀三井寺球場で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210719-OYTNI50043-T.jpg?type=thumbnail

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