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<夏の高校野球 和歌山大会>市和歌山 投打隙なし

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8強出そろう

 第103回全国高校野球選手権和歌山大会は21日、和歌山市の紀三井寺球場で3回戦3試合が行われた。初芝橋本は和歌山工に逆転勝利し、耐久が桐蔭を堅守で下した。市和歌山は田辺工を8回コールドで破り、8強が出そろった。22日は準々決勝2試合が同球場で行われる。

田辺工―市和歌山 1回市和歌山1死2塁、松川が左翼線に適時2塁打を放つ(紀三井寺球場で)
田辺工―市和歌山 1回市和歌山1死2塁、松川が左翼線に適時2塁打を放つ(紀三井寺球場で)

 市和歌山 7―0 田辺工

 市和歌山は初回、平林と松川の適時二塁打で2点を先制。6点リードで迎えた八回には無死から田中が二塁打で出塁し、亀井の犠打と西岡の適時打で7点目を奪い、八回コールドを決めた。先発した米田は7回を投げて、10奪三振無失点と直球と変化球の組み合わせが光った。

 田辺工は五回に二死満塁の好機をつくったが、生かせなかった。

初芝橋本 サヨナラ

 初芝橋本 8―7 和歌山工

 初芝橋本は3点を追う九回、川端、井谷、浅井が適時打を重ねて同点に追いついた。さらに二死満塁で、西谷が四球を選び、押し出しで逆転。劇的なサヨナラ勝ちを果たした。投げては二回途中から登板した川端が7回1/3を無失点に抑えた。

 和歌山工は二回、増井、赤松、谷口の適時打などで7点を挙げたが、初芝橋本の粘りにあらがえなかった。

耐久13安打猛攻

 耐久 8―2 桐蔭

 耐久が13安打で着実に加点した。一回二死一、三塁、松本の適時打で先制。同点で迎えた四回には冷水のスクイズで勝ち越しに成功。その後も追加点で流れを引き寄せた。先発の冷水は6回1失点と好投し、継投した坂口も3回1失点で乗り切った。

 桐蔭は初回に山崎の適時打で同点に追いついたが、中盤以降、打線が振るわなかった。

重圧はねのけ適時打

 初芝橋本2年 井谷匠吾選手

9回に適時打を放った井谷選手(紀三井寺球場で)
9回に適時打を放った井谷選手(紀三井寺球場で)

 打撃センスもパワーもチーム随一で、2年生にして4番打者を担う。しかし、この日は序盤、みずからの失策でチームを窮地に陥れてしまった。「頭が真っ白になった。自分のせいで負けるかもしれないと気持ちが折れかけた」と振り返る。

 二回二死二、三塁。相手打者が放ったのは平凡なフライだった。普段なら難なく取れる打球だが先制点を取られたショックもあり、球はグラブに当たりグラウンドにぽとり。その間に2人が生還した。頼みのバットも振るわず、心は重いままだった。

 汚名返上のチャンスが回ってきたのは、最終盤の九回一死一、三塁だった。差は2点。「絶対に取り返す。なんとしても後ろにつなぐ」。重圧のかかる場面で短く持ったバットを振り抜き、右前適時打を放った。

 最後は四球による押し出しで、サヨナラのホームを踏んだ。真っ先に抱き合い、喜びを分かち合ったのは、ともに外野手として練習し、九回に代打で安打を放った3年佐々木蓮選手だった。佐々木選手は「うちの4番は井谷しかいない」とたたえた。

 次戦の相手は夏の県大会4連覇中の智弁和歌山。一回り成長した主砲は「まだあのミスは取り返せていない」と言う。大好きな先輩と1イニングでも多く野球ができるように――。その目にはさらなる闘志が宿っていた。

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2225765 1 ニュース 2021/07/22 05:00:00 2021/07/21 22:24:34 2021/07/21 22:24:34 田辺工―市和歌山 1回市和歌山1死2塁、松川が左翼線に適時2塁打を放つ(紀三井寺球場で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210721-OYTNI50037-T.jpg?type=thumbnail

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