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「バスが来ましたよ」 催しに山崎さんら

 難病で視力を失った和歌山市職員の山崎浩敬さん(60)と和歌山大付属小学校の児童の心温まる交流を基にした絵本「バスが来ましたよ」(アリス館)が6月末に出版された。和歌山市松江の「TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山店」では3日、出版を記念して、山崎さんと作者の木村美幸さん(63)のトーク&サイン会が開かれた。

絵本の制作経緯などを話す山崎さん(左)と木村さん(中央)(和歌山市で)
絵本の制作経緯などを話す山崎さん(左)と木村さん(中央)(和歌山市で)

 山崎さんは1994年、次第に視力が低下する「網膜色素変性症」と診断された。バイク通勤が困難になり、2008年から一人でバス通勤を始めたが、1人の女児が乗り降りを助けてくれるようになり、役割は自然と在校生に受け継がれた。14年に失明したが、児童の「優しさのバトン」が心を明るくしてくれた。

 絵本の制作は、山崎さんと児童の交流を報じた昨年1月の読売新聞の記事を見た木村さんが発案。山崎さんを何度も取材し、バスにも同乗し、実話に基づいたフィクションを書き上げた。

 会場には、午前と午後で計100人以上が訪れた。木村さんは「絵本をきっかけに、他者を思いやれる子どもたちに育ってほしい」とメッセージを贈った。山崎さんは「学校や家庭でたくさん読み聞かせてあげてほしい。大人も学びがあるはず」と伝え、訪れた人の絵本に自身の似顔絵スタンプを押して交流した。

 小学生時代に山崎さんの通勤をサポートし続けた西前咲里さん(15)も姿を見せた。西前さんは「当たり前のことをしただけだけど、絵本を通してたくさんの人が心の中の『優しさ』を行動に移してくれたら」と話していた。

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