復刻米「イ号」で日本酒 三川で販売開始

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 100年以上前に三川町で開発され、昭和初めにかけて県内のコメの主力品種だった「イ号」を主原料に日本酒が醸造され、町内の酒店などで24日、販売が始まった。名称は、育種家の名にちなみ、「イ号 彌太やた右衛門えもん」と決まった。関係者は「イ号の歴史を知ってもらい、田んぼの町を発信していきたい」と意気込んでいる。

 イ号は1907年(明治40年)に町内の育種家・佐藤弥太右衛門が、水稲品種「愛国」の自然交雑種を固定して生み出した。県の奨励品種となり、一時は作付面積が県内で最大の品種となったが、他の品種が続々と出てくる中で、80年ほど前に作付けされなくなった。

 町は、イ号を復活させて特産品を作ろうと企画。委託を受けた町観光協会が、県水田農業試験場(鶴岡市)から譲り受けたイ号の種もみ約50グラムをもとに、2017、18年と町内の農業大滝浩幹さん(36)に栽培を依頼し、酒の原料米を得た。

 酒造りは酒造会社「渡會わたらい本店」(鶴岡市)が担当し、天然の乳酸菌を醸造に活用する「生もと造り」の純米酒ができた。原料米が少なめだったことなどから、イ号を93%、県産の酒米「美山錦」を7%使用し、普段より高い温度で発酵させるなど工夫した。渡会俊二社長(55)は「生もと造りにしてはアルコール度数は15度と低めで、酸味が強い。甘さもあるので、冷やしてもいい」と話している。

 23日には町内でお披露目会が開かれた。阿部誠町長が酒の名称を発表し、出席者約50人が乾杯して新酒を味わった。阿部町長は「100年以上の歴史があるイ号が、令和の新しい時代を迎える節目にデビューすることになった」と話した。

 名称は応募があった65人の中から、弥太右衛門の親類の女性ら2人が考案したものから選ばれた。

 今年のイ号の作付面積は昨年の倍以上の約40アールを予定している。担当する大滝さんは「イ号を使った特産品として育っていってほしい」と話した。

 720ミリ・リットル瓶を1000本製造。税込み1620円。

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