鶴岡東 際立つ総合力 高校野球県大会回顧
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48校が出場した夏の高校野球県大会は、第1シードの鶴岡東が3年ぶり6度目の優勝を飾り、幕を閉じた。令和最初の夏に白球を追いかけた球児たちの熱戦を振り返る。(鈴木恵介、中田隆徳)
■総合力
優勝した鶴岡東は、佐藤俊監督が「ベンチの選手を含め、20人全員に期待」と言う通り、厚い選手層と総合力の高さが際立った。
投手は、影山雄貴(3年)、池田康平(同)、丸山蓮(同)、相川陽(同)、田中大聖(同)、小林三邦(2年)という、左腕と右腕の計6投手が登板。守備も計5試合でわずか1失策と堅守を見せた。
打撃では、丸山選手が計3本塁打など、大会を通じて計22本の長打を放ち、相手を圧倒した。
■1、2年生も活躍
今大会では1、2年生の奮闘も目立った。ベスト4の東海大山形は、主砲の畑中悠哉選手(2年)が全5試合で安打を放ち、田端真陽ダッタ選手(1年)の勝負強い打撃も光った。準優勝の山形中央も、4番の武田将太選手(2年)が、決勝で適時二塁打を含む2安打を放った。さらなる成長が期待される。
■雨にも負けず
熱中症対策の一環で、今大会は一部を除き、試合開始を前回大会より早めた。雨天による順延はなかったが、19日の3回戦が当初の予定より約4時間遅れるなど、雨の影響により計4日間で開始時間が変更された。
雨で7分間の中断があった準々決勝の2試合目では、山形工にリードされた米沢中央の長沢大翔選手(3年)が、仲間の適時打で、泥だらけになりながら本塁にヘッドスライディングする姿が印象的だった。気迫あふれるプレーをたたえたい。
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