知事選 初の週末2氏訴え熱く
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知事選(24日投開票)が告示されて最初の週末となった9日、いずれも無所属で、新人の大内理加氏(57)(自民党本部、公明党県本部推薦)、4選を目指す現職の吉村美栄子氏(69)は、ともに庄内地域に入った。厳しい寒さの3連休初日となったが、精力的に各地で支持を訴えた。
◆沿岸から内陸へ
大内氏 告示日から、衆院選の山形1区、2区と順番に回っている大内氏はこの日、3区の鶴岡市のJR鼠ヶ関駅前から街頭演説をスタートさせた。
自民党県連会長の加藤鮎子衆院議員(山形3区)や地元市議らが付き添い、午前は沿岸部、午後は内陸部を中心に巡り、計8回をこなした。
午後1時40分頃に街頭演説の会場となった同市朝日地区の産直施設では、スタッフがテレビモニターを据え、本人の到着を待つ聴衆に、大内氏の紹介映像を流して場を温めた。会場に着いた大内氏は聴衆とグータッチ。そばに立った加藤衆院議員が「ポストコロナの新しいリーダーになってほしい」と激励すると、大内氏は「県と市町村が一体となって国と連携し、豊かな生活を実現する」と訴えた。
その後、選挙カーで同市の櫛引や羽黒、藤島地区、庄内町に足を運んだ。
◆公務後精力的に
吉村氏 吉村氏は午前9時、普段は県庁で行う全国知事会のウェブ会議に、県庄内総合支庁(三川町)から出席した。陣営関係者は「庄内地域を巡るため」と明かす。酒田市、三川町、鶴岡市を回り、こちらも計8回の街頭演説をこなした。
酒田市松原南のスーパーマーケット近くには午前10時半頃に選挙カーが到着。吉村氏はすぐにマイクを握ると、「新型コロナウイルスから、県民の命と暮らしを守りたいという強い思いで立候補した」と述べ、「『子育てするなら山形県』の実現」など政策の5本柱を訴えた。
演説後は、聴衆と写真撮影などに応じてから、次の遊説先に向かった。
吉村氏は昼食後の取材に対し、「選挙活動だが、現職なので、雪の現状も見て、状況を聞いて、県政にも役立てていきたい。(公務と)しっかり両立させて頑張る」と語った。