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山口高での講演で宇宙について話す油井さん
山口高での講演で宇宙について話す油井さん

 ◆探究心刺激「宇宙の学校」

 岩国市役所で昨年12月上旬、小学生やその保護者ら約100人がフィルムケースを使った「ロケット」作りに挑戦していた。県教育委員会と宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)宇宙教育センターが連携する「宇宙の学校」だ。

 「ロケットは燃料を燃やして下に向かってガスを強力に噴き出して飛びます。それと同じ原理で飛ばしてみよう」

 同センターの教材開発委員で、東京都内の中学校で非常勤教員を務める下田治信さん(58)が呼びかけると、子どもたちは保護者に手伝ってもらいながらケースに羽を付けて小さなロケットを作った。

 ケースの中に入浴剤と水を入れると、反応してガスが発生。その推進力で「ポン、ポン」と次々にケースが勢いよく飛び、子どもたちから歓声が上がった。

 宇宙の学校は、JAXAの研究機関が2017年2月、宇部市に開設されたのをきっかけに同年度から開始。小学生までの子どもと保護者を対象とし、年間3回の講座を開いている。

 下田さんのような専門家を講師に招き、ホーバークラフトや熱気球作りなど様々な工作や実験を親子で楽しみながら、宇宙や科学について学ぶ。家庭学習用の教材も用意する。

 フィルムケースロケット作りに参加した岩国市立麻里布小2年の山口千尋さん(8)は「身近な物でロケットができて面白かった。家に帰ってもやってみたい」と目を輝かせた。県教委社会教育・文化財課社会教育主事の福江大幸さん(47)は「宇宙は、子どもの探究心を刺激するテーマ。親子で会話をしながら取り組むことで教育効果も増す」と語る。

 宇宙教育は、県内各地で広がりつつある。宇部市は昨年8月、衛星データを活用する山口大の研究者や教育関係者で構成する「市宇宙教育推進協議会」を設置。同大や市の取り組みについて情報共有を図り、中学生などを対象にデータの利用方法について学ぶ講座や講演会を実施している。

 学校現場でも、山口高(山口市)や厚狭高(山陽小野田市)、下関西高(下関市)などでJAXAと連携した出前授業を展開。また、JAXAの協力で、同11月には宇宙飛行士の油井亀美也さん(48)が山口高で講演し、生徒たちに宇宙での体験や進路の決め方について語りかけた。

 浅原司・県教育長は「宇宙教育では、科学的な思考が養われる。先端の研究に触れやすい県の環境を生かし、子どもたちが宇宙を知るきっかけを作りたい」と力を込める。「その中に、未来の宇宙飛行士もいるかもしれない」

 空を見上げれば、誰の頭上にもある宇宙。無限の可能性と夢が、そこには広がっている。

(この連載は田中誠也、白井貴久、松本晋太郎、山之内大空が担当しました)

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61443 0 宇宙を見上げて 2019/01/09 05:00:00 2019/01/09 05:00:00 講演で宇宙での生活について話す油井さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190108-OYTAI50003-T.jpg?type=thumbnail

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