外国人材 ひと足早く介護・看護尽力 

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入所者に話しかけるグェンさん
入所者に話しかけるグェンさん
打ち合わせをするデ・グズマンさん
打ち合わせをするデ・グズマンさん

 新しい在留資格「特定技能」を設け、外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理・難民認定法(入管難民法)が4月にスタートする。改正法の施行を前に、既存の在留資格で来日し、ひと足早く介護や看護の現場で活躍している外国人を訪ねた。(長野浩一)

 「気分はいかがですか」――。周南市社会福祉事業団が運営する特別養護老人ホーム「つづみ園」。ベトナム国籍のグェン・チャウ・トウイ・ガーさん(27)が笑顔で入所者に語りかけていた。ベトナムの短大で経済学などを学び、2014年に同市の徳山大に留学。介護福祉を専攻し、和食専門店でアルバイトをしながら日本語の敬語なども覚えた。18年春に同大を卒業し、国家資格である介護福祉士の試験に合格。つづみ園に就職した。

 県厚政課によると、県内の養成校を経て介護福祉士の資格を取得した留学生はグェンさんが初めて。17年9月、介護に関する在留資格が増えたことから就労が可能になった。現在、同大とYIC看護福祉専門学校(防府市)でベトナムや中国の留学生計15人が資格取得を目指して学んでいるという。

 「まだまだ勉強することが多い」とグェンさん。「将来は介護の現場で働きたいと考えているベトナムの人たちと、日本をつなぐ人材になりたい」と話す。椎木久美子園長は改正入管難民法について、「介護に興味を持ってくれる人が増える可能性がある。門戸を広げることには賛成」と語った。

 山口市の山口リハビリテーション病院で働く看護師、デ・グズマン・ジーン・クリスティさん(37)はフィリピン国籍。経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者として11年に来日し、13年に国家試験に合格した。「将来的には永住権を取得して、日本の医療のために役立ちたい」と意欲を語る。

 医療法人「和同会」は08年度から、同病院と、併設する介護老人保健施設「山口幸楽苑」で外国人看護師・介護福祉士候補者の受け入れを始め、これまでにフィリピンとインドネシアから21人が来日。候補者は施設で働きながら勉強を続け、デ・グズマンさんを含む4人が看護師、3人が介護福祉士の国家資格を得た。

 国際厚生事業団によると、県全体ではこれまでに看護師48人、介護福祉士57人の各候補者が来日しているという。

 和同会は英語版のパンフレットを作ってPRに役立てているほか、来日した候補者向けに日本語を基礎から教えたり、寮を建設したりしてバックアップしている。同病院の中安清院長は「医療や介護の現場は離職する人が多く、人材不足は深刻な課題だ。外国人スタッフは今後、欠かせない存在になる」と話す。

<介護に関する在留資格> 既存のものは〈1〉経済連携協定(EPA)に基づく介護(2008年度から)〈2〉在留資格「介護」(17年9月から)〈3〉技能実習(17年11月から)――の三つ。改正入管難民法に盛り込まれた「特定技能」は四つ目の在留資格になる。

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56909 0 ニュース 2019/01/19 05:00:00 2019/01/21 14:06:10 2019/01/21 14:06:10 お年寄りに話しかけるグェンさん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190118-OYTNI50059-T.jpg?type=thumbnail

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