周防大島の公民館、演芸場に復活 和佐住民、70年前建設

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大勢の観客が詰めかけた昨年の周防大島らくご(中村さん提供)
大勢の観客が詰めかけた昨年の周防大島らくご(中村さん提供)
外観は普通の住宅のようにも見える和佐公民館
外観は普通の住宅のようにも見える和佐公民館

 70年前、芝居小屋として住民の手で建てられた周防大島町の和佐公民館で2月9日、落語家立川談笑さんの独演会が開かれる。和佐地区に移住した元ミュージシャン中村明珍さん(40)が企画した「周防大島らくご」の4回目。中村さんは「先人の思いを大切に、本来の娯楽という用途でも施設を活用していきたい」と話している。(小川紀之)

 この施設は1949年、同地区の人々が山林から木材を切り出して製材し、自分たちで建てたという。外観は木造2階の住宅のように見えるが、中に入ると吹き抜けの300人を収容できる板張りの大広間があり、ステージや2階席がある。かつては花道も備えられていて、旅芝居の一座を招いた観劇や青年団による芝居が盛んだったという。

 中村さんは人気バンド「銀杏ぎんなんBOYS」の元ギタリスト。東日本大震災などをきっかけに2013年、妻の母の実家がある同地区に移住した。公民館のユニークな造りやその歴史を知り、翌14年の音楽ライブを手始めに、16年からは「周防大島らくご」を開催するなど、演芸場としての活用を復活させた。「板張りの空間は笑い声を反響させやすい。これが芝居役者の熱演にもつながったのではないだろうか」と述べる。

 昨年まで3年連続で周防大島らくごに出演した立川志らくさんも、「昭和の寄席はこんな感じだったんだろうなと思えた。全国でほかにはない貴重な場所」と感激していたという。

 戦後間もなくは500人いたとされる同地区だが、現在の人口は約120人。青年団の芝居も途絶えて久しく、公民館は主に盆踊りや卓球クラブの練習場として使われている。

 自治会長の小方昭則さん(70)は「私も子どもの頃に旅回りの一座の芝居を見た。公民館が住民たちの笑いの場となるのは、いいことだ」と語る。

 当日は午後2時開場、同3時開演。前売り券一般は3500円、中高生1500円。当日券は500円増し。小学生・未就学児は無料だが、保護者の同伴が必要になる。問い合わせは中村さん(090・4527・2906)へ。

234553 0 ニュース 2019/01/24 05:00:00 2019/01/24 10:54:13 2019/01/24 10:54:13 大勢の観客が詰めかけた昨年の周防大島らくご(中村さん提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190123-OYTNI50044-T.jpg?type=thumbnail

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