知事後援会が14~17年分の報告書訂正 選挙余剰金問題

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 村岡知事が初当選した2014年の知事選で、選挙費用の余剰金約140万円の使途がわからなくなっている問題で、知事の後援会が「知事から寄付として返金されていた」として、14~17年分の政治資金収支報告書の訂正を県選管に届け出ていたことがわかった。後援会側は取材に対し、返金の裏付けとして、通帳の記録を示したが、入金額は100万円で振込人の氏名の記載はなかった。

 14年の選挙で、知事は選挙費用として「村岡つぐまさ後援会」や自民党県連などから計1950万円の寄付を受けた。ほぼ同額を事務所家賃などで支出。しかし、実際には公費負担分の約140万円が余り、宙に浮いた状態になっていた。

 知事の事務所の担当者は取材に、「知事の意向を聞いて、後援会に返金した」と主張。しかし、後援会の収支報告書にはその記載がなく、収支報告書を訂正する意向を示す一方で、「当時の通帳などが残っていない」として返金を裏付ける資料はないとしていた。

 訂正の届け出は今月24日付。14年に知事個人から余剰金と同額の138万2935円の寄付を受けたとする記載を追加し、それに伴い、17年分までの収入や繰越金額を修正した。

 後援会の会計責任者の河嶌繁太事務局長は25日、取材に対し、「当時の後援会の通帳が見つかった」と説明。通帳では、14年5月26日に100万円の入金があったが、振込人の名前はなかった。河嶌事務局長は「知事に確認したところ、知事からの入金で間違いないと言われた」とした。

 また、残りの約40万円については、当時の後援会関係者の証言から、「現金で返金され、事務所の家賃や備品の購入費用などに充てた」と釈明。なぜこれまで金額の食い違いに気づけなかったのかという質問には、「口座だけではなく、現金での管理もあり、見落としていた」と答えた。

◇政治資金 ずさんな管理意識

 村岡知事の選挙費用の余剰金が使途不明になっていた問題で、後援会が政治資金収支報告書を訂正した。「余剰金は後援会に返金されていた」との主張に合わせたものだが、問題なのは、政治資金の管理に対するずさんな意識だ。

 後援会の2014年の収支報告書によると、収入は約1750万円で、支出を引いた翌年への繰越額は約5万5000円。一般家庭に置き換えれば、年に5万円ほどしか貯蓄に回せない状況なのに、自動車も買える約140万円という大金に気づかず、家計簿をつけ続けていたことになる。そんな後援会の説明に、県民は納得できるだろうか。

 問題発覚後、知事は「後援会は私が責任者ではない」と主張し、自身の責任を否定。しかし、後援会の収入には、知事を支援しようという県民からの寄付も多く含まれている。

 通帳がなくなったり、出てきたりする後援会の資金管理が適正かどうか、知事自身も襟を正して見直す必要があるのではないか。(松本晋太郎)

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303715 0 ニュース 2019/01/26 05:00:00 2019/01/28 13:32:13 2019/01/28 13:32:13

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