外国人材 実習生頼もしい存在に

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調理場で総菜を盛りつけるチュオンさん
調理場で総菜を盛りつけるチュオンさん

 昨年10月末現在の県内の外国人労働者数は、前年比16・4%増の7723人。4割を超える3416人が技能実習生だ。4月に施行が迫った改正出入国管理・難民認定法(入管難民法)では、新たな在留資格「特定技能」の約半数が外国人技能実習制度からの移行組と見込まれている。実習の現場を訪ねた。(長野浩一)

 「おはようございます」――。まだ夜が明けきらない午前6時。防府市江泊のスーパー「アルク牟礼店」に自転車で出勤してくる女性たちの姿があった。ベトナム人の技能実習生、チュオン・ティ・アインさん(22)は2017年8月に来日。約1か月の研修を経て、この店に配属された。職種は総菜製造業。「日本に来て驚いたのは三角形のおにぎりと、魚を生で食べること。親子丼や空揚げが大好き」と笑顔で語る。

 総菜コーナーのスタッフは日本人10人、チュオンさんら実習生3人の計13人。毎日7人前後が出勤する。チュオンさんたちは主に、ご飯やおかずの盛りつけ、フライ類を任されているという。

 会社が借り上げた家具付きのアパートで、同じ実習生の女性(32)と2人で暮らす。午後4時頃には店を出て、毎日2、3時間、日本語の勉強に励む。努力のかいあって、昨年8月には日本語能力試験の「N3」(日常的な場面で使われる日本語を理解できるレベル)をクリアした。

 実習で身につけた技能とは別に、日本語を今後のキャリアに生かしたいと考える実習生も多いといい、チュオンさんは「(ベトナムに進出した)日本企業や、私のように実習生として働きたいと思っている人に日本語を教えられるようになりたい」と目を輝かせた。

 県内外で「アルク」などを展開する丸久(防府市)が技能実習生の受け入れを始めたのは16年8月。18年までに90人が来日し、今春も33人がやって来る予定だ。月給はおよそ14万円。家賃や保険料などを差し引くと約10万円になる。中には8万円を仕送りしている人もいるという。

 スーパー業界の人手不足は深刻だ。同社の国分辰男・取締役人事能力開発部長は「実習生は(日本人の)パート従業員が休みを希望する週末や早朝の勤務も嫌がらずに引き受けてくれる。頼もしい存在」と話す。家賃の一部補助など受け入れるための環境整備を考えると「高コスト」だが、「そこまでしてでも必要な人材になりつつある」と率直に語った。

<外国人技能実習制度> 外国人が日本で働きながら技術を学び、帰国後に母国の発展に生かしてもらうことを目的に1993年に始まった。対象は建設や食品製造、繊維・衣服、機械・金属関係などの80職種。昨年10月末現在の県内の実習生3416人を国籍別に見ると、ベトナムが1873人で最も多く、中国の816人、フィリピンの416人と続いた。

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436878 0 ニュース 2019/02/09 05:00:00 2019/02/09 05:00:00 2019/02/09 05:00:00 調理場で総菜を盛りつけるチュオンさん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190208-OYTNI50040-T.jpg?type=thumbnail

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