ダチョウで「食品リサイクル」 周南の企業

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工場の一角で飼育されているダチョウ
工場の一角で飼育されているダチョウ
商品化した「黒糖のど飴」
商品化した「黒糖のど飴」

 産業廃棄物処理などを手がける中特グループの中核企業「中特ホールディングス」(本社・周南市)が、ダチョウの飼育を生かした食品廃棄物の利活用や削減に取り組んでいる。スーパーなどで回収した野菜くずをダチョウの餌に使い、産んだ卵を利用した商品も開発。「食品リサイクル」として、一石二鳥の効果を上げている。(浜村勇)

 下松市にある同社のリサイクル工場の一角で2月上旬、ダチョウ7羽がキャベツや白菜、バナナなどを勢いよく食べていた。

 「表情もしぐさもかわいいんです」。社員の富塚光世さん(50)がその様子をいとおしそうに見守る。「レナ」「タエコ」など1羽ずつに名前をつけ、社員たちが飼育に励んでいる。

 「ダチョウって、何でも食べるらしい」

 同社の橋本ふくみ社長(54)の何げない一言がきっかけで、2012年にダチョウの飼育が始まった。同社によると、7羽は1日あたり計約70キロの野菜くずを平らげる。本来はごみとして焼却処分されるものだ。

 飼育するうちに、雌5羽が巨大な卵(1・6キロ程度)も産むようになった。年間で計200~250個に上るため、同社は有効活用ができないか検討を始めた。

 アレルギーを引き起こすアレルゲンをダチョウの雌に注射すると、抗体が体内で作られ、卵黄に凝縮されるという研究があることがわかり、ダチョウ抗体研究の権威である京都府立大の塚本康浩教授に協力を要請。研究と商品開発を共同で進めてきた。

 その結果、2018年4月、ダチョウの卵黄抽出物が入ったあめの商品化に成功。今年1月下旬からは第2弾となる「黒糖のどあめプラス」の発売にこぎ着けた。同社は「アレルギーの緩和に役立てば」としており、15粒入りで税別1000円。

 同社企画広報室の上原康宏さん(41)は「当初は軽い気持ちで始まった事業だが、今は大きな可能性を感じている」と手応えを語り、「飼育や研究を今後も続け、社会に役立つ事業につなげたい」と話している。

 商品の購入や問い合わせは同社(0834・26・0500)へ。

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475536 0 ニュース 2019/03/07 05:00:00 2019/03/07 05:00:00 2019/03/07 05:00:00 リサイクル工場の一角で飼育されているダチョウ https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190306-OYTNI50014-T.jpg?type=thumbnail

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