初の改元伝える石碑 注目集まる 長門

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「白雉」改元を記念した石碑
「白雉」改元を記念した石碑
江戸時代に白いキジを描いた絵馬と、津村宮司(萩市の春日神社)
江戸時代に白いキジを描いた絵馬と、津村宮司(萩市の春日神社)

 「令和」への改元で元号に関心が高まる中、今から1369年前、日本で初めて改元が行われたことを伝える長門市の史跡に注目が集まっている。最初の元号「大化」の次の「白雉はくち」が、同市内で白いキジが見つかったことに由来すると刻んだ石碑だ。地元では「今回の改元が地域の歴史を知るきっかけになる」と期待の声が上がる。(大石健一)

 その石碑は、長門市南部の田畑、農家が広がる真木地区にある。集落の外れに鎮座する大歳神社の境内、生い茂る草の中にひっそりと立っていた。菊の紋章とキジを描いたレリーフがはめ込まれ、「霊鳥白雉碑」の文字が大きく刻まれている。

 合併前の旧長門市教育委員会発行の「長門のいしぶみ」によると、安倍首相の父、晋太郎や、田中龍夫など地元の有力政治家らが協力して、1965年に建てられた。

 伝説では、孝徳天皇の時代の650年(大化6年)、穴戸国(長門国)の麻山おのやまに白いキジが現れ、国司が朝廷に献上。朝廷はめでたい兆しとして初の改元を行い、元号を「白雉」と改めた。また同国の税を3年間免除した。この麻山が真木の山だという。

 今回の改元を機に歴史ファンから注目され、山深い真木まで訪れる人もいる。長門郷土文化研究会の松木英之会長(77)は「日本書紀にも載っており、何かのいわれがあるのは間違いない。改めて注目されるのは喜ばしい」と歓迎する。

 白雉伝説は長く言い伝えられた。江戸時代の1788年、隣の萩市椿の山で白いキジが捕らえられた際、伝説を引用して金地に白いキジを描いた絵馬が萩の産土神うぶすながみ(土地神)、春日神社(津村和彦宮司)に奉納され、今も飾られている。

 最近、石碑と絵馬を見学した萩市の歴史愛好家、中原正男さん(68)は「知られざる歴史だが、県内で見つかったキジがきっかけで元号が変わったというのはすごいこと。白雉のように令和もめでたい、いい時代になってほしい」と話した。

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595320 0 ニュース 2019/05/22 05:00:00 2019/05/22 05:00:00 2019/05/22 05:00:00 「白雉」改元を記念した石碑(長門市) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/05/20190521-OYTNI50010-T.jpg?type=thumbnail

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