知事「財政健全化へ聖域なく」秋吉台芸術村廃止検討

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 県が来年度以降の廃止を検討している美祢市の秋吉台国際芸術村について、村岡知事は10日の定例記者会見で「利用が低迷している。財政健全化を進める中で、聖域なく色んな見直しをしなければならない」と理由を語った。一方で、総額78億円をかけて整備した公共施設が開業からわずか約20年で廃止を検討する事態となっていることには、「時代の変化」などと述べ、県の責任には言及しなかった。

 芸術村は1998年にオープン。県が管理し、知事が理事長を務める「山口きらめき財団」が運営する。県は毎年約1億6000万円の指定管理料を支払っていて、歳出を削減するために廃止方針を固めている。

 知事は会見で、芸術村の利用者が低迷する中、秋吉台などで盛んなサイクリングの愛好家らの宿泊受け入れなどに取り組んだが、状況が好転しなかったと説明。「限られた財源の中で事業を取捨選択し、賢く使っていかなければならない」と強調した。

 県は美祢市が希望すれば、同市への施設譲渡も検討するとしているが、西岡晃市長は「県が維持できない施設を市で維持できるわけがない」と反発。これについて知事は、「廃止となった場合は、民間への売却など様々な選択肢がある。よく検討したい」と述べた。

 さらに記者から、県の責任について問われると、「特定の人に特化した使い方で、継続は元々難しい面があった。当初は芸術家が滞在して創作活動するという素晴らしいコンセプトだったが、芸術家の活動も多様化し、今の形で続けるのは時代の変化からして厳しいと感じる」と話した。

 一方で、同様に廃止方針の秋吉台青少年自然の家(美祢市)については、「宿泊者数が大きく落ち込んでいる。(存続させる由宇、十種ヶ峰、油谷)3施設(青少年自然の家)との地域バランスを考慮した。秋吉台が廃止になっても、利用者は3施設で受け入れ可能だ」と説明した。

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