上山満之進の功績知って 防府出身、紹介DVD作成

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

防府図書館で公開されている油彩画「東台湾臨海道路」のレプリカ
防府図書館で公開されている油彩画「東台湾臨海道路」のレプリカ

 防府市出身で11代台湾総督などを務めた上山満之進かみやまみつのしん(1869~1938年)を広く紹介しようと、同市でその功績を伝えるDVDや、ゆかりの油彩画の複製(レプリカ)が相次いでつくられた。満之進は防府で図書館建設などに力を注いでおり、関係者は「ふるさとのために尽力した偉人を知ってほしい」としている。

 満之進は東京帝大を卒業後、内務省に入り、熊本県知事や台湾総督などを歴任した。晩年、私財を投じて故郷での図書館建設を計画。没後、遺族が思いを引き継ぐ形で市立防府図書館の前身にあたる「三哲文庫」を設立した。満之進の墓は防府市内にあり、今年も命日の7月30日、親族や関係者らが集まって冥福めいふくを祈った。

 DVD作成は市文化振興財団が運営する市視聴覚ライブラリーが企画。満之進の生涯や功績のほか、昨年8月に行われた「生誕150年記念の集い」の様子を22分間にまとめ、5月、「防府の恩人 上山満之進」のタイトルをつけて完成させた。市教委などに配布したほか、同ライブラリーで無料で貸し出している。

 一方、油彩画の複製は市が作った。油彩画は、台湾の近代美術を代表する洋画家陳澄波チェンチェンボー(1895~1947年)が満之進の依頼を受けて描いた「東台湾臨海道路」(縦約70センチ、横約130センチ)で、本物は県立美術館で管理されている。

 市はこの貴重な作品の魅力を多くの人に感じてほしいと複製づくりを企画。約150万円かけ、文化財の修復などを手がける専門業者に委託して3月に完成した。5月から市立防府図書館で展示している。

 県立美術館で管理されている本物の「東台湾臨海道路」も、台湾・台北市で10月に始まる展覧会「不朽の青春―台湾美術再発見」に貸し出され、現地で展示されることが決まっている。

 防府市内の顕彰団体「上山満之進に学ぶ会」事務局の一人で、満之進の親族の上山忠男さん(91)は「様々な活動に感謝している。次世代に功績を語り継ぎたい」と話している。

(長野浩一)

無断転載・複製を禁じます
1453067 0 ニュース 2020/09/04 05:00:00 2020/09/04 05:00:00 2020/09/04 05:00:00 防府図書館で公開されている油彩画「東台湾臨海道路」のレプリカ https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200903-OYTNI50017-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
500円400円
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ