難病歌手が夢のライブ 11月22日、下松で無料

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

本番に向けてリハーサルに励むLinoさん(右)ら
本番に向けてリハーサルに励むLinoさん(右)ら

 難病のもやもや病を患いながら、周南市を拠点に活動するボーカリスト、Linoさん(41)(本名・末弘真弓さん)が22日、下松市の米泉湖公園で無料野外ライブを開く。当初は、活動5周年を記念し、周南市文化会館で屋内ライブを開く予定だったが、新型コロナウイルスの拡大で中止に。夢をあきらめきれず、クラウドファンディング(CF)で資金を募り、実現にこぎ着けた。

 転機は突然訪れた。歯科医院で助手をしていた2015年3月、階段から転んで頭を負傷。縫う程度のけがだったが、MRI検査の結果、もやもや病を患っていることが判明した。

 将来への不安が募る中、「病気は人生最大のピンチだが、自分の人生を変えるチャンスでもある」という言葉に出会った。歌うことが大好き。「思い切りやりたいことをやろう」と前向きに捉え、歌手に転身した。

 15年10月、周防大島町の道の駅でステージに立ったのを手始めに、県内外で活動。現在はライブだけでなく、ラジオへの出演や小中学校での講演などにも取り組んでいる。

 今年11月には周南市文化会館で5年間の集大成となる記念ライブを計画。共演団体との交渉など、1年以上前から準備を進めてきたが、コロナ禍で断念せざるを得なくなった。

 あきらめきれなかった。自分だけでなく、発表の場を失った人々はいっぱいいた。思いついたのが野外ライブだった。CFで資金を募り、8月末までの2か月間で150万円を超えるお金が集まり、開催のめどがついた。

 野外ライブは「Yamaguchi盛り上げようプロジェクト NANA NO MOE(ナナナモエ)」。ハワイの言葉で「夢を忘れるな」の意味という。

 地元から大徳山太鼓「回天」保存会や、よさこいチーム「周防紅華連」、桜ケ丘高アーティストコースなど6団体総勢約100人が出演。Linoさんのオリジナル楽曲に合わせ、太鼓や踊り、コーラスを披露する。

 「県内のアーティストの活動を広く知ってもらうとともに、『またあしたから頑張ろう』という楽しい気持ちにさせるステージにしたい」とLinoさん。新型コロナ対策として来場者には間隔を空けたり、連絡先を記入したりしてもらう。

 会場は米泉湖公園の野外音楽ステージ「ビッグウイング」で、22日午後1時半開演。入場無料、雨天決行。詳細はLinoさんのサイト(https://lino-vo.amebaownd.com)で。

(大野亮二)

【もやもや病】 脳の太い動脈が詰まり、血流を補おうと、細い血管網が新たにでき、頭痛や運動障害などを起こす。脳の血管を造影すると、毛細血管がもやもやした煙のように映る。東アジアに多いとされるが、原因はよく分かっていない。歌手の徳永英明さんが公表したことでも知られる。

無断転載・複製を禁じます
1642585 0 ニュース 2020/11/21 05:00:00 2020/11/21 05:00:00 2020/11/21 05:00:00 本番に向けリハーサルに励むLinoさん(右)ら(周南市中村で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201120-OYTNI50009-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ