長府庭園に捕鯨資料室 南極海海図や操舵機公開

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展示品に見入る来場者ら
展示品に見入る来場者ら

 大洋漁業(現・マルハニチロ)の創業者、中部幾次郎(1866~1946年)の邸宅がかつてあった下関市の長府庭園に、南極海捕鯨の資料を中心に公開する展示室が開設された。担当者は「下関と捕鯨の関わりを知ってほしい」と話している。

 資料は市立大が収集。学内で明治以降の捕鯨資料約3500点を収蔵・公開してきたが、今年6月に閉鎖となった。より多くの人に見てもらうため、市公営施設管理公社が管理運営している長府庭園の蔵に約100点を移した。

 大洋漁業の前身にあたる林兼商店が、1936年に南極海捕鯨に進出した時からの歴史を振り返る、貴重な資料を公開。初の国産捕鯨母船「日新丸」の設計図(複製)は、船底にオイルタンクが11個連なり、当時は鯨油の生産が主目的だったことが分かる。鯨油はマーガリン用に欧州に輸出していたという。

 また、36~37年の南極海の海図(同)は鯨をどこで何頭捕ったかが書かれ、ジグザグに記された航跡から現地を調査しながら漁をしていたことがうかがえる。

 このほか、62年の建造で商業・調査捕鯨に携わった捕鯨船「第二十五利丸」の 操舵そうだ 機などを公開。下関で77年まで営業していた大洋漁業の直営レストラン「日新」のメニューだったカツレツなど鯨料理のサンプル、鯨を解体した解剖刀、歯やひげを加工した工芸品といったさまざまな資料が並ぶ。

 展示室を担当する市下関くじら文化振興室の岸本充弘室長は「大洋漁業は下関が水産都市として発展する礎を築いた。中部家の日本の捕鯨や水産業への功績を伝えたい」と話している。

 入園料は高校生以上210円、小中学生100円。問い合わせは長府庭園(083・246・4120)へ。

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2565966 0 ニュース 2021/12/03 05:00:00 2021/12/03 05:00:00 2021/12/03 05:00:00 展示品に見入る来場者ら https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211202-OYTNI50028-T.jpg?type=thumbnail

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