味噌造り復活へ若い力

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草取りをする山崎さん(右)と小河原さん(7月31日、早川町早川で)
草取りをする山崎さん(右)と小河原さん(7月31日、早川町早川で)
味噌造りに向けた大豆の種まき(6月22日) 手伝う記者
味噌造りに向けた大豆の種まき(6月22日) 手伝う記者
味噌造りに向けた大豆の種まき(6月22日) 手伝う記者
味噌造りに向けた大豆の種まき(6月22日) 手伝う記者

 早川町へゆるやかに移住した記者。川、山、工(工芸)の次は、農の現場へ。

 中央部の三里地区で、遊休農地を借りて農業に取り組む移住者の若手トリオがいる。2年前に設立されたNPO法人「早川エコファーム」(同町大原野)スタッフの「ザッキー」こと山崎頌平ようへいさん(30)、大木彩さん(28)、小河原孝恵さん(33)だ。3人は地域の協力を得て今年、早川集落で40年余り前に途絶えた味噌みそ造りの復活を目指している。

 味噌用の大豆畑で6月に取材した種まき作業に続き、7月27日に草取りイベントがあると聞きつける。そいつは絵になるなぁ、ぜひ取材を……と当て込んでいたら台風で中止に。ザッキー、ヘルプ!

 「いいですよ。草取りしなきゃと、ちょうど思ってました」と快い返事が。4日後の午後、ザッキーと小河原さんがいる大豆畑に急行した。

 サルよけの電柵に囲まれた350平方メートルは緑一色。30~40センチに伸びた大豆が青々と葉を茂らす。1か月余り前は茶色い「ザ・畑」だったのに。除草剤は使っていないので、雑草もびっしりだ。

 「掘り起こすように刈ってくださいね」と言われ、鎌を借りる。地面に片ひざをつき、大豆の間の雑草をかくようにすると根っこが浮かび、手で抜ける。「こりゃ難しくない」

 だが、暑い。腰が痛い。自宅ベランダのプランターで育てているバジルとは訳が違う。そして地味だ。雑草と一緒に心も折れかける。

 手際よく作業するザッキーは東京都江戸川区出身で武蔵野美術大で油絵を学んでいたという意外な経歴。同じアウトドアショップで働いていた大木さんに誘われて早川に来たそうだ。そんな会話のお陰で、心がボキッと行くところを踏みとどまる。

 遠雷が聞こえ、雨が降りそうになって作業は1時間余りで終わった。一列20メートルほどのうち約3分の1進んだだけだった。「全部やったらどれくらいかかります?」「もっと楽にやる方法もあるだろうけど、1日がかりですね」。めまいがした。

 早川集落ではかつて、高さ2メートルほどの「かぶらおけ」を使って住民の作った大豆を集めて蒸し、味噌を造っていた。人口減で廃れたが、エコファームは復活への取り組みをイベント化して町外からの参加も呼びかける。10月に枝豆の収穫、11月に大豆の収穫イベントを開き、来年2月にいよいよ味噌を造る予定だ。直売所「おばあちゃんたちの店」も運営しており、ザッキーは「交流人口が増える仕組みをつくりたい」と語る。

 腰をさする記者に「いつでも来てください」とザッキー。現金だけど、次は収穫の時に来ようかな。

 イベントの問い合わせは、0556・48・2817。(松本健太朗)

無断転載禁止
727180 0 ゆる移住@早川 2019/08/06 05:00:00 2019/08/05 23:08:16 2019/08/05 23:08:16 山崎さん(右)と小河原さん(7月31日、早川町早川で)=松本健太朗撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190805-OYTAI50012-T.jpg?type=thumbnail

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