元プロロードレーサー 今中大介さんに聞く

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五輪コースやロードバイクの性能について解説する今中さん(13日、甲府市で)
五輪コースやロードバイクの性能について解説する今中さん(13日、甲府市で)
記者のママチャリ
記者のママチャリ
(左)7月のテスト大会に出場した選手たちが乗るロードバイク(山中湖村で)(右)記者のママチャリ
(左)7月のテスト大会に出場した選手たちが乗るロードバイク(山中湖村で)(右)記者のママチャリ

 

 記者がママチャリで東京五輪・自転車競技(ロード)のコースの一部、道志、山中湖両村の計約52・4キロを試走した今回の企画。正直言うと、思いのままにつづった記者の印象が間違っていないか不安なところもある。県自転車競技連盟アドバイザーで、世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」に出場した元プロロードレーサーの今中大介さん(56)に聞いた。(伊丹理雄)

三国峠最大の勝負所

 「4年に1度の五輪にふさわしい超難関コース。選手は激しいアップダウンに相当苦しむでしょう」。登った高さの合計を示す「獲得標高」が男女とも2008年北京大会以降、最高となるコースをそう解説する。

 近年の国際大会ではコンパクトに運営できる利点などから、周回コースが取り入れられてきた。今回は東京を出発し、富士山を目指して一筆書きのように走る「ラインレース」を採用。「国内で大規模なラインレース開催は少ない。選手が街から街へ移動するロードの醍醐だいご味を味わえる」と太鼓判を押す。最大の勝負所は、やはり静岡から山梨に戻る傾斜18~20%の三国峠(標高1171メートル)だ。7月のテスト大会では集団の選手がバラバラになった。「三国峠を上位で通過できる選手は数人に限られる」と予想する。

 注目度の高い五輪でレース展開はおのずと速くなる。「欧州の強豪国は(序盤から飛び出す)『逃げ』を道志村の手前で仕掛けてくる」。逃げ集団に追いつこうと全体のペースが底上げされ、選手は山伏トンネル(標高1121メートル)へ向かう坂道で「思いのほか、体力を削られる」という。

 山中湖村のコースは「湖の周りを富士山へ向かって走っていく景観がとにかくきれいで注目度が高い」と語る。平らな道が多く、負荷は少ないが、「選手にとって気を抜ける場所はない。有力選手がどの位置を走っているのか、駆け引きを楽しんでほしい」と勧める。

速さ極限まで追求 ロードバイク

 トップ選手が乗るロードバイクと、記者のママチャリの性能を、今中さんの解説に基づいて比べてみた。

 ロードバイクはUCI(国際自転車競技連合)の規定で最低重量6・8キロと定められ、フレームは軽量で丈夫なカーボン製が主流だ。一方、記者のママチャリは約20キロの「超ヘビー級」のスチール製。上り坂に適さない。

 下向きのドロップハンドルを握る選手は「つ」の字の体形になる。空気抵抗を減らし、ハンドルを下から上に引っ張る力をペダルに伝えられる。背筋を伸ばすママチャリは風をまともに受け、自身の体重を使って踏むしかない。

 タイヤの太さはおおむねロードバイクが2・5センチ、ママチャリは3・5センチ。太ければ安定性は増すが走行抵抗が増え、スピードに乗りづらくなる。

 ペダルは靴底の金具をはめ込んで固定する「ビンディングペダル」が一般的だ。脚で踏む力だけでなく、引く力も使えるようになる。

 変速ギアは最大12段。ギアを駆使してケイデンス(ペダルを回す速さ)を一定に保ち、筋肉への負荷を軽くしなければレース終盤でスプリントできない。

 価格は記者のママチャリ1万3000円に対し、プロのロードバイクは100万円を超える。速さを極限まで追求した性能の高さを物語るコストだ。

無断転載禁止
800666 0 ママチャリde五輪 2019/09/18 05:00:00 2019/09/18 05:00:00 2019/09/18 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190917-OYTAI50005-T.jpg?type=thumbnail

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