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消費税10% 
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クレジットカードを手に悩む記者(画像は一部修整しています)
クレジットカードを手に悩む記者(画像は一部修整しています)

 消費税率が8%から10%に引き上げられた。飲食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率と一緒に、キャッシュレス決済によるポイント還元制度が始まった。ただ、ポイントにもいろいろあって仕組みは複雑そう。社会人1年目の記者(25)は現金派。手渡しで現金をやり取りすると安心するタイプだ。でも、このままだと記者にはポイントが還元されないらしい。ここは一つ、キャッシュレス生活を送ってみよう。増税前後の2週間(9月24日~今月7日)、トライした。(村岡拓弥)

 まずはクレジットカードを作るところから始める。

 9月21日。同僚に教わりながらインターネットで申し込む。住所や生年月日、職業など約30項目を入力すること20分。申し込みが完了し、翌日にはカードが自宅に届く。

 クレジットカードと、既に持っている交通系ICカードで、現金を使わない生活の始まりだ。

 初日の24日昼。いきなりつまずく。午後からの仕事に備え、甲府市内のお気に入りの老舗そば店へ。「カード使えますか」と店員さんに尋ねると、「現金だけなんです」との答え。現在準備中で年末頃にはカード端末を導入するという。泣く泣く席を立つ。コンビニ店でおにぎり2個とお茶を購入した。

 30日。市川三郷町の高校で取材している合間、喉が渇く。校内の自動販売機が目に留まる。使えるのは現金のみだ。「Suica(スイカ)で買える自販機もあるのになあ」と肩を落とす。

 自販機メーカーなどで作る「日本自動販売システム機械工業会」(東京都)に問い合わせた。「全国にある約240万台のうち、キャッシュレス決済対応は約1割です。首都圏など大都市に集中していますよ」と担当者。

 「しょうがないか」と自分に言い聞かせ、取材後、またコンビニ店に向かう。常連となりつつあるJR甲府駅周辺のラーメン店は、現金払いがほとんど。気がつけば、コンビニ店のレシートが増えていく。

 キャッシュレス決済が可能な店がどのくらいあるのか。甲府市に聞いてみた。市が6月、中心市街地などの飲食店や小売店(コンビニ店を除く)を対象に実施した調査では、回答のあった265店舗のうち、キャッシュレス決済を導入しているのは約4割の107店舗だった。県内で消費増税後のポイント還元制度の加盟店(9月25日現在)は3497店と全国41番目にとどまっている。

 今月3日、仕事は休み。ストレス解消のためにと、甲府市周辺のバッティングセンターに電話してみた。やはり使えるのは現金だけだ。「バッティングセンター31」(甲斐市)を経営する男性(71)は「複雑そうだし、新たな設備にはお金もかかりそう」と話す。

 4日は「山梨ならではの息抜きを」と、ブドウ狩りをしようと県内約30の観光農園に電話を掛ける。どこも支払いは現金のみ。「丸山フルーツ農園」(山梨市)によれば、「お客さんからの要望がない」とのこと。県内の主要な美術館や博物館にも聞いたが、いずれもキャッシュレスでは入館できなかった。

 「この企画は成り立つのか」と少し不安になる。県内でのキャッシュレス生活のハードルは高いと身をもって知った。(※個人の感想です。もちろん、カードが使えるすてきなお店はたくさんあります)

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835936 0 キャッシュレス始めました 2019/10/09 05:00:00 2019/10/09 05:00:00 2019/10/09 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191008-OYTAI50002-T.jpg?type=thumbnail

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