外国人宿泊初の200万人 全国10位7年連続増 国別最多は中国

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(上)富士急ハイランド内にオープンした祈祷室(28日)(下)ハラール認証を受けた忍野しのびの里にあるレストラン(28日)
(上)富士急ハイランド内にオープンした祈祷室(28日)(下)ハラール認証を受けた忍野しのびの里にあるレストラン(28日)
ハラール認証を受けた忍野しのびの里にあるレストラン(28日)
ハラール認証を受けた忍野しのびの里にあるレストラン(28日)

 2018年に県内で宿泊した外国人観光客は延べ218万9050人(速報値)で、07年の調査開始以降初めて200万人を超えた。県観光企画課の担当者は「富士山人気や、アジア圏で桃やブドウなど特産品をPRした効果ではないか」と話している。

 観光庁は全国のホテルや旅館など計5万1935施設を対象に調査し、宿泊者数を推計。県内は従業員10人以上の全施設と9人以下で無作為抽出した施設の計1373施設が調査の対象になった。

 県内の外国人宿泊者は前年比58万290人(36・1%)増え、7年連続で前年を上回った。

 従業員10人以上の施設だけでみると、国・地域別の1位は中国で70万1540人(前年比25・7%増)に上った。台湾26万4810人(同60・4%増)、タイ16万4620人(同7%増)、香港10万6610人(同41・3%増)と続いた。

 外国人の宿泊者数を都道府県別にみると、1位東京都2176万6620人、2位大阪府1389万460人で、山梨は昨年同様10位だった。

 また、18年に県内で宿泊した外国人と日本人の合計は延べ846万7010人で、前年比44万2750人(5・5%)増え、3年ぶりに前年を上回った。全体に占める外国人宿泊者の割合は年々高まり、25・9%と全国4位だった。

 一方、県内に宿泊した日本人は627万7960人と同13万7540人(2・1%)減った。同課の担当者は「日本人宿泊者は高齢の世代が目立つが、夏の猛暑の影響で外出を控える傾向があったのでは」と分析する。

 同課の担当者は「富士北麓地域だけでなく、甲府などでも人を呼び込むスポットを生み出したい」と話し、外国人宿泊者の受け入れ態勢整備を支援するという。

 

富士北麓地域 イスラム教徒ウェルカム 祈祷室やハラール食

 多くの外国人観光客が訪れる富士北麓地域では、イスラム教徒を迎える環境作りが進む。イスラム教徒が多いインドネシアやマレーシアからの観光客が急増していることが背景にある。

 県によると、2018年の外国人宿泊者数でインドネシアは前年比18%増の4万7990人、マレーシアは同55・5%増の4万2680人で、今後も増加が予想される。

 富士吉田市の「富士急ハイランド」では2月4日に祈祷きとう室がオープンした。救護室を一部改装し、広さ約16平方メートル。イスラム教の聖地メッカの方向を示す印や、礼拝前に手足を洗える場所もあり、開園中は自由に利用できる。同園の担当者は「来園するイスラム教徒の満足度が高まるはず」と話す。鳴沢村のスキー場「ふじてんスノーリゾート」にも昨年、礼拝スペースが設置された。

 「食」の面での取り組みも広がる。忍者をテーマにした忍野村の観光施設「忍野しのびの里」にあるレストランは今年2月15日、イスラム教の戒律に適合した「ハラール認証」を取得した。提供する食材に豚やアルコールを使用せず、専用調理スペースや専用の食材保管場所も確保している。

 富士河口湖町の地ビールレストラン「シルバンズ」では昨年10月から「ムスリム・ウェルカムBBQ」を実施。ハラール認証を受けた肉を使ったバーベキューをメニューに加えている。

 いずれの施設も今後、ハラール対応のメニューを増やしていく考えで、シルバンズの萱沼春亘支配人は「東京五輪を前にハラール対応の問い合わせは増えている。全ての観光客の満足度を高める工夫を続け、国際的な観光地として成長したい」と話している。

467983 0 ニュース 2019/03/01 05:00:00 2019/03/01 05:00:00 2019/03/01 05:00:00 富士急ハイランド内にオープンした祈祷室(2月28日午前11時17分、富士吉田市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190228-OYTNI50017-T.jpg?type=thumbnail

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