オウムとの闘い風化防げ 当時の資料公民館で保存 旧上九一色村住民ら

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ロッカーから当時の資料を取り出し、「四半世紀が長かったとは感じない」と話す伊藤さん(19日、富士河口湖町で)
ロッカーから当時の資料を取り出し、「四半世紀が長かったとは感じない」と話す伊藤さん(19日、富士河口湖町で)

 1995年の地下鉄サリン事件から20日で25年。オウム真理教の教団施設が集中していた旧上九一色村富士ヶ嶺地区(現・富士河口湖町)の公民館では、住民たちが教団に関する資料を整理し、保存を図っている。(伊丹理雄)

 「四半世紀がたち、忘れたい気持ちはある。ただ、私たちがオウムを容認せず、闘った歴史を残したい」。公民館の館長を務める伊藤正夫さん(74)は、館内の一室に置かれた高さ2メートルほどのロッカー3台の中に納められた資料を見つめて語った。

 昨年3月末に住民が費用を出し合って購入したロッカーの棚には、教団が思想拡大を目的に出版した書籍、信者のガスマスクや座布団、説法のビデオテープなどが並ぶ。96年の教団破産後、破産管財人から譲り受けた資料は1000点を超えるが、これまでは館内に無造作に置かれていた。今年に入ってロッカーの中に資料を入れ、損傷が進まないよう引き戸を閉めて保管している。

 同地区では89年頃から、後に「サティアン」と呼ばれた教団施設が次々に建てられ、住民は翌年「オウム真理教対策委員会」を発足。伊藤さんをはじめ約100人が昼夜問わず、出入りする信者や車を監視し、日誌として書き留めてきた。2018年7月に教団元幹部が死刑執行され、住民たちは事件の風化を防ごうと動き始めた。

 今後は整理しながら目録を作るつもりだ。伊藤さんは「なぜ教団がここまで大きくなったのか、その過程の断片を知る上でも、資料を残していくことに意味はある。過激な思想を生まないための抑止力になるかもしれない」と話している。

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1117991 0 ニュース 2020/03/20 05:00:00 2020/03/20 05:00:00 2020/03/20 05:00:00 ロッカーから当時の資料を取り出し、「四半世紀たったが、長かったとは感じない」と話す伊藤さん(19日、富士河口湖町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200319-OYTNI50026-T.jpg?type=thumbnail

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