神代桜主幹の一部崩れ 15年ぶり樹勢回復事業へ 北杜市教委

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現在、満開を迎えている神代桜。根元の主幹の一部が崩れているのが見つかった(30日、北杜市で)
現在、満開を迎えている神代桜。根元の主幹の一部が崩れているのが見つかった(30日、北杜市で)

日本三大桜

 北杜市武川町山高の実相寺境内にある国指定天然記念物「山高神代やまたかじんだい桜」の主幹の一部が崩れ、木が病虫害にむしばまれている疑いが強いことがわかった。同市教育委員会は「神代桜は北杜の宝。幹の形が変わらないよう早急に対策をしていきたい」と今年度、15年ぶりに樹勢を回復させる本格的な再生事業に乗り出す。(渡辺洋介)

 神代桜は樹齢約2000年とされるエドヒガンザクラで、高さ約10メートル、根元の周りは約12メートル。1922年には桜として初めて国指定天然記念物となり、「三春滝桜」(福島県)、「根尾谷淡墨桜」(岐阜県)とともに日本三大桜の一つに数えられている。

 市教委学術課によると、昨年8月に開かれた樹勢回復検討委員会で主幹の腐朽が進行しているとして、主幹の形を維持するための保全策の必要性について見解が一致した。しかし、その直後の9月には、主幹の一部が崩れているのが見つかった。

 現在は、主幹にゴムロープを巻くなどして応急処置をしているが、主幹がさらに崩落しかねないため、今年8月頃から7か月間の予定で保全工事を行う予定だ。また、「ネコブセンチュウ病」と呼ばれる根がボロボロの状態になる病気の再発も疑われている。今後、根茎の調査を行い、病気のまん延が明らかになった場合には、土壌改良など、さらなる対策が必要になる可能性もあるという。

 神代桜は、これまでにも樹勢の衰えがたびたび指摘されてきた。48年には「3年以内に枯死する」という宣告を受け、59年には台風の被害を受けた。2002~05年度には、ネコブセンチュウ病など根回りの環境が悪化しているとして土壌改良工事も行った。その結果、樹勢は一定程度回復していたが、それから約15年が経過して枝や幹の腐朽などが進行していた。

 対策が必要になった神代桜だが、今年も順調に花を咲かせて現在、満開を迎えている。実相寺の松永直樹住職(67)は「崩れているのを見つけたときは驚いた。この幹の形をなんとか維持して、これからも花を咲かせてほしい」と願っている。

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1140856 0 ニュース 2020/04/01 05:00:00 2020/04/01 05:00:00 2020/04/01 05:00:00 満開を迎えている神代桜(30日、北杜市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200331-OYTNI50020-T.jpg?type=thumbnail

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