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    油井さん宇宙へ・ブログ

    おちゃめなスーパーマン…油井さん宇宙へ(7)

    • 打ち上げに向け、米露の飛行士とともに滞在先のホテルを出る油井亀美也飛行士
      打ち上げに向け、米露の飛行士とともに滞在先のホテルを出る油井亀美也飛行士

     カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)へと飛び立った油井亀美也(ゆい・きみや)宇宙飛行士(45)。2009年に宇宙飛行士候補者になってから6年、ついに約5か月に及ぶ宇宙での長期滞在が始まりました。現地取材の最終回は、油井さんの旅立ち前後の様子をお伝えします。

     油井さんが滞在先の「コスモノートホテル」を出発したのは、打ち上げの6時間前。軽快な音楽が流れる中、米国・ロシアの飛行士2人と共に、ブルースーツ姿で登場しました。家族らが見守る中、バスの前でいったん立ち止まった油井さんは、「頑張ります」と力強く宣言。バスに乗り込んだ後も両手でハートのマークを作り、声援に応えていました。

     宇宙基地に移動した3人は、白い「ソコル宇宙服」に着替えます。今回は特別に、最終チェックの様子も撮影することができました。

    • 宇宙飛行士の出発式。米露の飛行士と共に歩く油井さん(右)
      宇宙飛行士の出発式。米露の飛行士と共に歩く油井さん(右)

     3人は打ち上げ3時間前、出発式に出席しました。再びバスに乗り込んだ油井さんは、ここでもかわいいハート形を作ってから、ソユーズロケットが待つ発射台へ向かいました。油井さん、おちゃめが過ぎます。

     今回の現地取材では、油井さんの父●司(すけじ)さん(78)も、油井さんに負けないくらい存在感がありました。

     現地時間の午前3時2分(日本時間午前6時2分)、報道陣と同じ場所で、息子を乗せたロケットの打ち上げを見届けた父親。ロケットが空高く上ると、日本から長距離を移動してきた疲れも見せず、私たちの取材に快く応じてくれました。そして長野県川上村のレタス農家で育った宇宙少年が、長年の夢をかなえた瞬間を感慨深そうに語ってくれました。

    • ISSに行った息子と交信する父親
      ISSに行った息子と交信する父親

     「『20年後に火星に行っている』と言っていた少年が、本当に宇宙に行ってしまいました。今日は見ていて、『あー、スーパーマンになっちゃったんだ』と感激した」

     打ち上げの6時間後、油井さんがISSに到着し、地上と変わらない笑顔を見せてくれました。●司さんは、バイコヌール市内で開かれた油井さんとの交信イベントにも、油井さんの奥様や子供たちと一緒に参加しました。空調が効かない暑い会場でしたが、「お父さんです。打ち上げすごい感動しました。そちらの気分はどうですか?」と、にこやかな表情で親子の会話を楽しんでいました。

     お互いを「尊敬している」と言う油井さん親子。日本の皆さんの目にも、2人の関係はほほ笑ましく映ったのではないでしょうか。

     油井さんが無事にISS滞在をスタートさせ、私たちの現地取材も終わりました。油井さんは早速、無重力状態の宇宙の実験室で、たんぱく質の結晶を作る実験を始めるなど、任務に取りかかっているようです。私たちもバイコヌールからモスクワ経由で帰国の途に着きました。帰国後も引き続き「おちゃめなスーパーマン」の活躍をウォッチしていきたいと思います。

     動画「油井さん宇宙へ ソユーズ宇宙船打ち上げ成功」はこちら。

    • 宇宙服の検査に臨む油井さん(中央)
      宇宙服の検査に臨む油井さん(中央)

     (文:東京本社科学部・伊藤崇、写真:東京本社写真部・菅野靖)

     

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    打ち上げの迫力を撮る…油井さん宇宙へ(8)>>

     

    ●=「言」へんに「甫」

     いとう・たかし 2002年入社。秋田支局、さいたま支局を経て、10年から東京本社科学部。

     かんの・やすし 2000年入社。東京本社写真部、東北総局、福島支局を経て、14年から東京本社写真部。

    2015年07月24日 18時51分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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