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    老後破産

    「40代で子宝」夫婦の誤算…「老後破産」の現実(5)

    子どもが遅い夫婦は、老後破産に陥りやすい

     近年、結婚年齢の上昇とともに、子どもの出産が遅いケースが増えている。子どもの教育費支出が終わるのが定年退職後ということも少なくない。このような家庭の将来の状況を分析すると、老後破産になりやすい傾向がある。ただ、子どもが小さいうちは比較的余裕があるので、支出全体の実感が薄く、シミュレーションを見て驚くことになる。

     子どもが遅い夫婦が老後破産となりやすい原因は主に二つある。

     一つは、「老後資金を()める期間がない」または「短い」ということだ。一般的に子どもを持つ夫婦には、“貯蓄が貯まる時期〟が2回、“貯蓄が減る時期”が2回ある。“貯蓄が貯まる時期”とは、<1>子どもが高校までの間と、<2>子どもが大学や専門学校を卒業してから定年退職まで、である。一方、“貯蓄が減る時期“は、<1>子どもが大学や専門学校に入学してから卒業までの教育費のかかる時期、そして<2>定年退職後の老後、である。

     ここで、モデルケースとして、20歳代で子どもを授かったBさんの場合を見てみよう。

    <Bさんの家計状況>
    夫:30歳、会社員、年収500万円(手取り414万円)
      定年は60歳。65歳までは再雇用制度あり。
    妻:28歳、専業主婦
    長男:3歳、長女:0歳



    貯蓄が“貯まる時期”“減る時期”

     “貯蓄が貯まる時期”の1回目である高校生までの間(Bさん48歳ごろ)は、教育資金を貯めて、その後の“貯蓄が減る時期”に備える必要がある。子どもが生まれたのが早ければ、子どもの大学卒業までに貯蓄がマイナスにならなければOKだ。一番下の子どもが大学を卒業するころ(Bさん52歳ごろ)には、貯蓄がかなり少なくなっているかもしれないが、大学などを卒業後に社会人となり、家計から独立してくれれば問題ない。老後の準備は、その後から始めたので十分間に合うはずだ。子どもが幼い若い夫婦は、とりあえず、子どもの進学というヤマに備えて、貯蓄を積み上げておくことを考えておきたい。

     2回目の“貯蓄が貯まる時期”は、一番下の子どもが大学などを卒業してから、世帯主が定年を迎えるまでの期間だ(Bさん60歳)。子どもが生まれた年齢にもよるが、その期間は1回目の“貯蓄が貯まる時期”に比べると短い。しかし、この時期はサラリーマンであれば、収入が多くなっているはずだ。そして、家計から子どもが独立していれば、支出はそれほど多くはない。

     この時期は、たとえ短くても、ハイペースで貯蓄を積み上げることができるはずだ。この時期にいかに貯蓄を積み上げるかで、老後の家計の余裕が違ってくる。そして、定年後の老後に、この期間に積み上げた貯蓄を取り崩しながら生活していくことになる。

     

     

    2015年12月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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