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    老後破産

    「40代で子宝」夫婦の誤算…「老後破産」の現実(5)

    子どもが遅い夫婦が心しておきたいこと

     もちろん、子どもが遅い夫婦は老後破産の可能性が高いというのは、傾向にしか過ぎない。老後に備えて、しっかり準備している夫婦も少なくない。

     老後破産を避けるためには、次のことを意識して、家計管理を心掛けたい。

    ・教育費の準備をしながらも、同時並行で自分たちの老後資金を貯める必要があることを認識しておく。
    ・もし、自分たちの老後資金が不足した場合は、結局は子どもに負担をかけてしまうことを認識しておく。
    ・親の思い優先で、子どもに教育費をつぎ込んでいないか、教育費の費用対効果はどうかを冷静に考えるようにする。

     教育費は、レジャーや娯楽のように、享楽的なことに費やすものではない。それだけに、真面目な夫婦ほど、子どもに教育費をつぎ込みやすい。それが、子どもにとってプラスになっていればまだよいが、かえって負担になっていないとも限らない。教育費は、子どもへの投資になっているとは限らないのだ。

     そして、老後に生活費が不足する事態になり、その時に子どもの世話になったのでは、結果的に多くを費やした教育費が本人を苦しめることにもなりかねない。その頃は、子どもも家庭を持ち、教育費がかかっているかもしれないからだ。

     仕事の状況や経済的な要因だけでなく、結婚の時期や夫婦二人の出会った時期など、子どもに恵まれる時期は、さまざまな要素が影響しているので、単純に早くに子どもをもうければよいというものでもない。早くから望んでいたのに、なかなか恵まれなかったという夫婦も多いことだろう。それだけに、子どもに恵まれた時期によって、老後破産の可能性が大きくなる、ということのないようにしたいものだ。

    <今回のポイント>
    1.遅い子宝、喜び悩み
    2.つぎ込む学費、余裕はホント?
    3.親の破産は子の負担

     

    プロフィル

    むらい・えいいち
      「家計の診断・相談室」 代表。大和証券で法人営業、個人営業、投資相談業務に13年間従事した後、ファイナンシャルプランナーとして独立。得意分野は老後の資金計画、資産運用、住宅ローンの設計など。講演講師、執筆などで活躍。

    2015年12月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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