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    小さん一席戦地に希望…落語家 柳家花緑さん 44

    • やなぎや・かろく 1971年、東京生まれ。主演の舞台「南の島に雪が降る」は東京など4都市で公演。
      やなぎや・かろく 1971年、東京生まれ。主演の舞台「南の島に雪が降る」は東京など4都市で公演。

     祖父であり、芸の師匠でもあった人間国宝の五代目柳家小さんは有名な大のせ(大食漢)。戦争の体験を聞いたのはたいてい食事の席でした。

     小さんは二ツ目時代の1944年に召集され、仏領インドシナ、今のベトナムで終戦を迎えました。あちこちの部隊に呼ばれ、毎日落語をやっていたようです。「つらい時ほど笑いが希望になる」と言ってました。

     「お礼の食い物は持ち帰れないんだ。無理やり詰め込むから、いつも腹をこわしてた」って、結局食べ物のオチがつくんです。

     6日に浅草公会堂で幕を開ける芝居「南の島に雪が降る」に出演します。俳優の加東大介さんがニューギニアに従軍して、士気高揚のため演劇慰問部隊を作るという実話物です。小さんの戦争体験と似ているから、戦争を知らない僕でも受け入れられます。

     小さんの芸が継がれていくように、戦争体験もみんなが受け継いでいかなきゃ。前座時代以来、28年ぶりに丸刈りにして、加東さん役をしっかり演じますよ。

    2015年08月02日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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