第3波で「医療崩壊寸前、もう限界」…医大教授が語る「第1・2波との違い」

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 「現場感覚では、もう今が限界です」「2~3週間後に医療崩壊を迎えます」――。埼玉医科大総合医療センター総合診療内科の岡秀昭教授は11月下旬、新型コロナウイルス治療にあたる現場の危機感について、SNSに投稿した。それから約2週間。現在の埼玉県内の感染状況についてどう考えるか、岡教授に聞いた。(聞き手・田野口遼)

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埼玉県内の医療体制の厳しい状況を訴える岡教授
埼玉県内の医療体制の厳しい状況を訴える岡教授

 ――現在の患者の受け入れ状況は。

 「県に届け出ている27床のうち、半分程度が埋まっている状況。だが、そもそも行政に届けている病床数は、現場の医師や看護師などの人員を考慮した上で対応が可能だという数字ではない。現場の感覚では、5割でも限界に近い」

 ――懸念していることは。

 「さらに受け入れるには、外科など他の診療科から医師や看護師の増員が必要になる。他の診療科から多くの医師をコロナ治療にあたらせれば、本来必要だった心臓手術や抗がん剤治療などが遅れる可能性がある。個人的には、他の医療を犠牲にしなければいけない段階で、医療崩壊寸前だと思う。院内感染が起きている病院では、すでに崩壊していてもおかしくはない。このままだと緊急事態宣言のような強い措置が必要になる可能性が高い」

 ――重症患者が県内で増えていることについては。

 「これまでと比べてウイルスが強毒化したという根拠はないが、第3波では家庭内や福祉施設での感染が広まり、重症の高齢者が増えている。高齢者は回復しても、入院が長期間に及ぶ傾向が強い。そこが第1、2波と違う」

 ――感染防止策と経済の両立については。

 「感染を抑えながら経済を回していこうというのはその通りだが、今、感染を抑えられなかったら結局、経済を悪くする。いったん感染を抑えた後、経済支援策をとりながら、もう少しゆっくりとアクセルを吹かしていくのがいいのでは」

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1696102 0 医療・健康 2020/12/12 13:18:00 2020/12/12 13:46:28 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201212-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail

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