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塩野義製薬は16日、新型コロナウイルスワクチンの治験を開始したと発表した。実用化時期は未定だが、並行して生産設備も整備し、来年中には3000万人分以上の生産体制を整えるという。国産ワクチンの治験は、医療新興企業アンジェス(大阪府)に続いて2種類目。
塩野義の治験は、20~64歳の約200人に、ワクチンか偽薬を3週間空けて2回接種し、1年間経過を観察する。副作用が生じないかや、発症・重症化を防ぐ「抗体」が作られるかを確認する。ワクチンの成分には、人工的に作ったウイルスのたんぱく質を使う。
アンジェスは今月8日、第2段階の治験を始めたと発表した。来年3月頃までに大阪や東京などの計8医療機関で計500人に接種する。今回の治験の後、国内外で数万人を対象にした最終段階の治験を実施する方針で、来春を目標としていた実用化の時期は遅れるという。