妊娠後の重症化リスク、持病なければ「変わらない」…厚労省
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厚生労働省は、一般市民向けに開設している「新型コロナウイルスに関するQ&A」のサイトで、妊婦に関する情報などを更新した。重症化リスクについては「持病がない場合、妊娠していない女性と変わらない」などと記載した。感染拡大に伴い、産み控えが広がる中、妊娠に対する過度な心配を取り除く狙いがある。
「妊婦が新型コロナに感染した場合、重症化しやすいですか?」の項目では、基本的に「同年代女性と変わらないとされる」とした。ただし、妊娠後期は、新型コロナに限らず、呼吸器感染症は重症化する可能性があることも記載、注意を促している。
そのほか、「妊婦から胎児への感染はまれ」「母乳を介して乳児に感染するリスクは低いが、授乳時は接触・飛まつ感染のリスクがある」などの情報も紹介。授乳前の手洗い・消毒や授乳時のマスク着用などを勧めている。
厚労省によると、昨年1~10月に、全国の自治体が妊婦らから受理した妊娠届の件数は約72万7200件で、前年同期比で約5%減少していた。