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陰性から一転「陽性」続々・水面下の無症状者…病院クラスター、想定外の長期化

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新型コロナウイルスの感染拡大が長期化した旭川厚生病院(21日、旭川市で)
新型コロナウイルスの感染拡大が長期化した旭川厚生病院(21日、旭川市で)

 306人が新型コロナウイルスに感染し、国内最大級のクラスター(感染集団)が発生した旭川厚生病院で新たな感染者が出なければ、旭川市保健所が26日にも収束宣言を出す見込みだ。初の感染確認から約2か月余りを要するのは、感染が想定外の規模だった上、無症状の感染者を介して拡大したためだ。(林麟太郎)

26日にも収束宣言

■結果判明に1週間

 旭川厚生病院では昨年11月20日に看護師1人の感染を確認。濃厚接触者らを検査したところ、同21日に28人の感染が確認され、クラスターと認定された。院内では当時職員約1000人が勤務し、患者約300人が入院。病院は直近に退院した患者を含めた計1500人の検査を進め、感染の早期収束を目指した。

 だが、結果判明には約1週間がかかった。旭川市ではこれほどまでの大規模な検査が想定されておらず、道外のPCR検査センターなどにも依頼したためだ。

 全ての結果が判明した際には、既に約130人が感染していた。同病院の岡寿雄事務部長は「最初の感染者が確認された時点で、無症状の患者や職員によって水面下で感染が広がっていた可能性が高い」とみている。

 当時、旭川市では慶友会吉田病院でも大規模なクラスターが発生し、医療体制が逼迫ひっぱく。旭川厚生病院はコロナ患者を転院させず、院内でクラスターを収束させる方針を取った。

 同病院では濃厚接触者のPCR検査を続け、陽性者と陰性者を分けるゾーニングを繰り返した。ただ、一時期は新型コロナの入院患者が約120人に上るなど人手が逼迫。濃厚接触者でも検査で陰性になった職員は勤務を続ける必要があった。だが、一度は陰性と判定された職員の間で陽性が判明する事例が相次ぎ、感染はさらに拡大していったという。

■全面再開に時間

 一方、同病院は市内の基幹病院として、一部の診療で早期の再開が求められていた。特に優先順位が高かったのは、年間約800件の分娩ぶんべんを担う周産期医療。できるだけ入院患者を退院させて職員の負担を減らすとともに、がんの化学療法など市内の基幹病院で代行しづらい診療に関わる職員は、感染病棟から隔離した上で勤務を続けた。その結果、昨年12月22日には産科・新生児科の一部の診療を再開することができた。

 同時期には全面再開に向け、院内の全職員に計2回のPCR検査を実施した。ところが、市中感染や病棟の清掃業務中に感染したとみられる職員の陽性が相次いで判明。再び隔離を繰り返すなど、再開までは予想以上に時間がかかった。

 昨年12月30日に職員1人の感染が発表されてから感染者ゼロが続き、同病院は今月18日、全ての入院患者や職員に陽性の可能性がなくなったと判断した。

 同病院の岡事務部長は「人によっては無症状だったり、発症までに何日もかかることがあった。これらの新型コロナの特徴が、収束への大きな障壁になった」と話した。

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1788168 0 医療・健康 2021/01/22 06:56:00 2021/01/22 10:43:12 一部診療が再開された旭川厚生病院(21日、旭川市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210122-OYT1I50012-T.jpg?type=thumbnail

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