ファイザーのワクチン、「問題ない」と審査報告書…15日に正式承認へ
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米製薬大手ファイザーが申請した新型コロナウイルスのワクチンについて、医薬品の審査を行う独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」が、安全性や有効性に問題はないとする審査報告書をまとめたことが関係者への取材でわかった。12日に開かれる厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会で示され、妥当だと判断されれば、15日に正式に承認される予定となった。
ファイザーは昨年12月、審査期間を短縮させる特例承認を厚労省に申請。PMDAは、ファイザーから提出された国内外の臨床試験のデータを調べ、報告書をまとめた。安全性、有効性ともに大きな問題はなく、特例承認を認める内容になっているという。
ワクチンの第1便は14日に海外から成田空港に届く見通し。承認後、厚労省は予防接種法でまん延を防ぐために緊急的に実施する「臨時接種」に位置づける。今月中旬から国立病院機構などの医療従事者約1万人に先行接種を行い、65歳以上の高齢者約3600万人への接種は4月1日以降に始まる見通しだ。