ファイザー製ワクチン、一般の冷凍庫で2週間保管可能に…米FDA認める
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【ワシントン=船越翔】米食品医薬品局(FDA)は25日、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、氷点下15~同25度での2週間の冷凍保管を認めると発表した。医療機関や薬局などの一般的な冷凍庫でのワクチン管理が可能となり、接種の拡大につながると期待されている。
昨年12月に米国内で接種が始まったファイザー製ワクチンは従来、超低温の冷凍庫などによる氷点下60~同80度の管理が必要だった。解凍後は5日以内に使わなければならず、医療関係者からは「取り扱いが難しい」との声が上がっていた。
こうした状況を受け、FDAは、氷点下15~同25度で保管してもワクチンの有効性などに問題はないとするファイザーのデータに基づき、保管温度の基準を緩和した。いったん一般の冷凍庫で保管した後も、1回であれば再び超低温の冷凍庫に戻すことも認めた。
一方、バイデン大統領は米国内の接種件数が5000万回を超えたことからワシントンで演説し、「前政権が残したのは『混乱』だったが、我々は正しい方向に向かっている」と強調した。バイデン政権は発足から100日間で1億回のワクチン接種を目指している。