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精神科に入院中の患者、感染者6割が転院できず…「精神不安定な人は安静保てない」などと拒否

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 全国の精神科病院に入院中に新型コロナウイルスに感染した患者のうち、6割が治療設備の整った別の病院に転院できなかったことが、日本精神科病院協会の調査でわかった。重い精神疾患の患者は重症化のリスクが高いとされており、同協会は自治体などに迅速に転院できる体制の整備を求めている。

 同協会は昨年3月~今年1月、会員病院1192病院を対象に調査を行い、524病院から回答を得た。入院患者や職員に感染者が出たと回答したのは2割に当たる114病院だった。

 感染した入院患者1012人の転院状況を尋ねたところ、感染症指定医療機関などに転院できなかった患者は62%に当たる631人に上った。8割が軽症者だったが、重症者も1人含まれていた。転院を拒まれた事例では「受け入れ先の病床が逼迫ひっぱくしている」「精神状態が不安定な人は、安静を保てない」などが理由だった。

 精神科病院では、患者にマスク着用や距離の確保など感染防止策の徹底を求めることが難しく、消毒液も誤飲の恐れがあるため患者のそばに置くことができない。他の診療科がない病院では、内科や呼吸器専門の医師がいなかったり、酸素を投与する設備が十分に整っていなかったりすることも多い。

 海外の研究では、精神疾患を持つ患者は新型コロナへの感染や死亡のリスクが高くなると指摘されている。厚生労働省は3月、重症化しやすいとされる基礎疾患の一つに、重い精神疾患や知的障害を加え、ワクチンの優先接種の対象にした。

 同協会の山崎学会長は「転院先を探すのに時間がかかり、症状が悪化したとみられる事例もあった。行政などは精神疾患を持つコロナ患者も必要な医療を受けられる体制作りを検討すべきだ」としている。

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1982169 0 医療・健康 2021/04/13 14:40:00 2021/04/13 15:24:14

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