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愛知県と県歯科医師会は30日、新型コロナウイルスのワクチン接種の打ち手を確保し、接種を加速させるため、歯科医師を対象に筋肉注射の実技研修を行った。同会は「積極的に接種に関わり、一人でも多くの命を救いたい」としている。

県は、今後は接種が高齢者以外にも拡大され、長期にわたるため、安定的に打ち手を確保する必要があることや、一部の市町村が打ち手不足を訴えていたことなどから、同会に協力を要請した。
この日の研修は名古屋市中区の県歯科医師会館で行われ、筋肉注射の経験がない歯科医師約500人が参加。参加者は、日本歯科医師会が実施するワクチン接種のオンライン講習を事前に受けて臨んだ。
歯科医師は、筋肉注射の経験がある医師らの指導を受けながら、接種者に見立てた人が腕に着けたパッドに注射を打つなどして、手順を確認。研修を終えた参加者には、履修証明書が交付された。県歯科医師会は今後も研修を行い、計約1000人が研修を受ける予定だ。
研修を受けた武豊町の歯科医は「筋肉注射は初めての経験だったが、注射自体は日頃からしているので、難しくはなかった。要請があれば、積極的にワクチン接種に参加したい」と話していた。
研修修了者は今後、県の要請に応じ、県が県営名古屋空港で実施している大規模接種会場や、打ち手が不足している市町村の集団接種会場で接種に協力する。