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厚生労働省は、新型コロナウイルスの治療薬開発を急ぐため、製薬会社4社に対し、国内での臨床試験の費用などとして、計約20億円を補助することを決めた。軽症段階から使える薬を実用化し、重症化を防ぐのが主な狙いだ。

補助金の対象に選ばれたのは、グラクソ・スミスクライン(GSK)、中外製薬、ファイザー、小野薬品工業が開発している7品目。
これらは、すでに海外で緊急使用が認められていたり、臨床試験が進んでいたりする薬が多い。日本で承認されるには、日本人が加わった臨床試験で、効果や安全性を確認することが望ましい。厚労省は各社に、臨床試験や承認手続きにかかる費用として最大6億円を補助し、有望な薬を速やかに実用化したい考えだ。

国内では新型コロナの治療薬として、ウイルスの増殖を抑える薬や、炎症を抑える薬の3品目が承認されているが、いずれも中等症や重症の患者が対象。自宅療養中に急死する事例が相次いだことなどから、無症状や軽症段階から使える薬を望む声が上がっていた。
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