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「雑貨扱い」の未承認コロナ検査キット、ドラッグストアで販売…多くは中国製

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 「診断用」として国の承認を得ていない海外製の新型コロナウイルスの抗原検査キットが、「研究用」として各地のドラッグストアなどで販売されている。承認された検査キットの販売は医療機関などに限られており、市販品は全て未承認だ。ただ、研究用としての販売自体は禁じられておらず、買い求める人は多い。専門家は「未承認品は安易に使うべきではない」と呼びかけている。

 「15分で検出。簡単、迅速」。今月初め、福岡市にある複数のドラッグストアで、こうした説明書きとともに検査キットが販売されていた。多くは中国製。売り場担当者によると、今年2月に販売を始め、入荷するたびに売り切れるようになったという。

市販されている抗原検査キット
市販されている抗原検査キット

 価格は約4000円。大人数での会議を控えたサラリーマンや、帰省を予定する人などの購入が目立つ。勤務先で市販の検査キットを使っているという福岡県内の男性(60歳代)は「陰性と判定されれば安心して仕事ができる」と話した。

 宮崎県延岡市には、1個1500円の自動販売機が登場。中国の企業と提携した同市の看板広告制作会社が3月に設置したところ、多い日で80個以上が売れるようになった。同社の担当者は「未承認ではあるが、目安にする人は多いだろう」と語る。

 ある中国の製造元の公式サイトには、用途として「医療スタッフによる検査でのみ使われる」などと書かれている。しかし、厚生労働省が承認した「体外診断用医薬品」とは異なり、「実質的には雑貨」(厚労省担当者)との位置づけだ。同省は今年2月、市販されている検査キットを診断目的で使用しないよう周知を求める文書を都道府県などに出した。

 同省が承認した検査キットは現在24種類で、販売先は医療機関や自治体などに限られている。体外診断用医薬品は使用に際して医師の処方が必要なことから、一般販売は認められていない。

 そうした中、インターネットでは「厚生労働省承認済み」「唯一認可され輸入が許されている商品」など、事実と異なる表示をした商品が出回るケースも出ている。消費者庁は今年3月、検査キットを販売する2社に景品表示法違反(優良誤認)の恐れがあるなどとして行政指導を行った。

 感染拡大地域で緊急事態宣言が長引いていることを背景に、短時間で結果が出る検査キットの需要は高まっているとみられる。佐賀大医学部の青木洋介教授(感染症学)は「誤った判定が原因で、感染を拡大させてしまうケースも考えられる。感染の有無を知りたい場合は、医療機関などを受診してほしい」と話している。

 ◆抗原検査キット=ウイルスに特有のたんぱく質(抗原)が含まれているかを調べる簡易的なキット。唾液などを試薬と混ぜると、15~30分程度で判定結果が出る。

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2115752 0 医療・健康 2021/06/10 19:17:00 2021/06/10 19:17:00 信頼度が低いとされる新型コロナ検査キットの中身(23日、福岡市中央区で)=中司雅信撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210610-OYT1I50085-T.jpg?type=thumbnail

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