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【独自】警告に職員気付かずベッドから転落…介護ロボ使用中の事故、年間70件以上

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 高齢者の見守りや介助などを支援する介護ロボットを使用中の事故が、昨年11月までの1年間に少なくとも70件以上発生していたことが、厚生労働省の委託調査でわかった。事故につながりかねない「ヒヤリハット」の事例は約370件にのぼった。厚労省は安全な利用のためのポイントをまとめた事例集を配布するなどして注意を呼びかける。

 介護ロボの事故などを把握する全国調査は初めて。調査は昨年10~11月、機器を導入した特別養護老人ホーム(特養)など1517施設に過去1年間の事故の発生状況などを尋ね、639施設から回答を得た。

 介護ロボの使用中に、利用者がけがをするなどして病院を受診した事故が起きたのは29施設。このうち件数を回答した25施設で計約70件あった。ある特養では居室に見守り機器を導入していたが、利用者がベッドから起き上がったことを知らせる警告に職員が気付かなかった。利用者はベッドから転落して骨折したが、気付いていれば、事故を防げた可能性があった。

 ヒヤリハットが起きたのは89施設。このうち、件数を記載しなかった13施設を除く76施設では、計約370件あった。調査を受託した三菱総研の斎藤顕是主任研究員は「回答を得られなかった施設もあり、(事故などの)実際の件数はもっと多いだろう」と指摘する。

 一方、事故対応マニュアルを備えていたのは81施設にとどまった。厚労省の担当者は「経験や知識の不足による人為的なミスは必ず起きる。発生に備えた態勢作りこそ大事だが、現状では不十分だ」としている。

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2157667 0 医療・健康 2021/06/26 15:00:00 2021/06/26 15:37:32 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210626-OYT1I50047-T.jpg?type=thumbnail

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