「抗体カクテル」重症化防止に効果、自宅・宿泊療養での早期投与を求める声も

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新型コロナウイルス
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 新型コロナウイルス感染症の軽症・中等症患者向けの「抗体カクテル療法」と呼ばれる点滴薬が、医療機関で本格的に使われ始めた。重症化予防への期待が大きい一方、現状では入院患者に対象が限られる。発症から8日目以降の投与では効果が裏付けられておらず、宿泊施設などでも早期に投与できる体制作りが求められている。

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 抗体カクテル療法は、新型コロナウイルスの感染を防ぐ二つの中和抗体を組み合わせた点滴薬だ。ウイルスに結合し、体内での増殖を防ぐ。海外の臨床試験では、入院や死亡のリスクを7割下げるなどの高い効果が示された。基礎疾患があるなど、重症化リスクが高い入院患者が投与の対象となる。

 先月29日から抗体カクテル療法を始めた慈恵医大病院(東京都港区)では、これまで心臓病やがんなどを患う40~50歳代の男女6人に投与した。いずれも投与した翌日には熱が下がるなど、経過も良好。重症化したケースはなく、1人はすでに退院できたという。

 同病院感染症科の 保科斉生ほしなときお 診療医長は「抗体カクテル療法は、重症化を防ぐ有効な手段となりうる」と期待する。

 しかし、東京都などでは感染者の急増で、発症から何日もたたないと入院できないケースが増えている。

 新型コロナ患者を受け入れる江戸川メディケア病院(東京都江戸川区)では、入院患者の大半は発症から8日以上が経過してから運ばれてくるという。区内の病床が不足気味で、発症しても長期の入院待機を余儀なくされることが多いためだ。

 同病院では、持病のある入院患者ら20~60歳代の4人に抗体カクテル療法を実施したが、症状の著しい改善は実感できなかった。同病院の古市基彦院長は「効果が期待できるのは、発症初期の患者だ。だが、感染者が急増する地域で、そうした患者が入院してくるケースはほとんどないのではないか」と話す。

 日本プライマリ・ケア連合学会の大橋博樹副理事長は「自宅やホテルで療養する患者にも投与できるようにすべきだ。今後、投与条件などをより明確に定める必要はある」と指摘している。

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2262259 0 医療・健康 2021/08/05 00:15:00 2021/08/05 00:24:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210805-OYT1I50003-T.jpg?type=thumbnail

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