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新型コロナウイルス感染症の軽症患者に使える初の飲み薬「モルヌピラビル」(商品名・ラゲブリオ)について、全国で医療機関約2100か所と調剤薬局約3100か所が使用に必要な登録を済ませたことがわかった。後藤厚生労働相が28日、感染状況を分析する助言機関の会合で明らかにした。このうち約900か所に約4000回分の薬が届いたという。

後藤厚労相はまた、「京都府で1例目の投与が行われた」と報告した。府によると、入院中の20歳代男性の軽症患者が27日にモルヌピラビルを服用した。
米メルクが開発した薬で、日本では24日に特例承認された。18歳以上で重症化リスクが高い軽症・中等症の患者に処方される。海外の臨床試験では、入院や死亡のリスクを30%下げる効果が確認された。
発症から5日以内の服用が求められる。後藤厚労相は28日、日本医師会の中川俊男会長らと面会し、「診断の当日か翌日に使えるように体制を整えてほしい」と協力を求めた。