オミクロン株、いち早く治療にあたった医師に聞く…第6波は「子どもが多い」「退院も早い」

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 第6波で広がる変異株「オミクロン株」の感染者には、どのような治療が行われているのか。海外渡航者の感染が中心だった昨年12月から、いち早く治療にあたった千葉県成田市の国際医療福祉大成田病院の津島健司副院長(54)に聞いた。

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津島健司副院長(国際医療福祉大学成田病院提供)
津島健司副院長(国際医療福祉大学成田病院提供)

 成田病院は成田空港の検疫で陽性になった患者の入院先として昨年12月20日以降、計約60人のオミクロン株感染者を受け入れた。

 デルタ株と比べて感染力が高いため、患者は空気が外に漏れ出さない「陰圧室」に隔離している。また重症化率が異なるため、デルタ株感染者とは同室にしないのが原則だ。

 重症化する患者は多くない。ほとんどが経過観察で、多くは発熱や咽頭痛、頭痛の症状にとどまる。肥満や心臓疾患といった既往症がある患者には、重症化を予防するための点滴薬を用いる。

 第6波では子どもの感染が多い。これまで15歳未満の患者はほとんど受け入れたことがなかったが、第6波では既に20人前後を受け入れた。多くはワクチンを接種しておらず39度以上の発熱が3~4日間続く。子どもには経口薬「モルヌピラビル」などは使えないので、一般的な座薬などの投与で様子をみる。

 1人で入院するのが難しい幼児を受け入れると、付き添いの保護者が感染することも多い。一時、こうしたケースで計8家族が入院していた。

 ただし、入院から退院までの期間も早い。厚生労働省で定める10日間の療養期間以内で退院するケースがほとんどだ。69床あるコロナ病床のうち、今は40床が使用されている。

 今後の懸念は高齢の感染者の増加だ。どれぐらい重症化するかは症例が少なく、まだはっきりしない。高齢者は介護が必要なケースもあるので看護師の負担が増し、入院の受け入れが難しくなる可能性もある。

 まずは感染拡大のペースを抑えることが重要だ。「コロナ慣れ」の雰囲気を再度引き締めて、一人一人が引き続きマスクの着用や手洗いなどの基本を徹底してほしい。

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