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【ワシントン=蒔田一彦】米製薬大手ファイザーは25日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応したワクチンの臨床試験を開始したと発表した。18~55歳の最大1420人が参加し、ワクチンの有効性や安全性を調べる。

臨床試験では、既存のワクチンの接種歴に応じて参加者を3グループに分け、オミクロン株に対応したワクチンを最大3回投与する。
開発責任者は既存のワクチンについて「追加接種がオミクロン株による重症化を防ぐ高い効果を与える」としつつ、「時間の経過と共に予防効果が弱まる場合に備える必要がある」と説明した。
ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は今月10日、オミクロン株に対応したワクチンについて「3月中に準備できる」との見通しを示していた。ただ、ロイター通信によると、臨床試験結果に関する規制当局の要求によっては、供給開始が遅れる可能性もあるという。