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長崎大熱帯医学研究所などでつくる疫学研究チームは26日、国内で使用されている新型コロナウイルスワクチンの発症予防の効果について、2回接種した人の有効率は、今月時点で51・7%だったとの研究結果を発表した。半年前の88・7%から大幅に低下し、接種からの時間の経過や、デルタ株からオミクロン株への置き換わりが進んだことが要因とみている。

チームは昨年7~9月、ファイザー製かモデルナ製のいずれかを2回接種した人の有効率を調査。さらに今月1~21日、関東・中部の4都県の医療機関で新型コロナの検査を受けた16~64歳の417人を対象に、感染状況とワクチン接種歴との関係を解析した。
同研究所の森本浩之輔教授は「接種から半年たっても一定の予防効果はみられるが、発症する可能性は十分にある」として感染対策を呼びかけている。
一方、英国での研究では、2回目の接種から20週後のオミクロン株に対する有効率は10%程度との結果が出ており、「日本では海外よりも高い効果がある可能性がある」としている。